マルプー優太と時々クラシック

還暦過ぎてはじめて犬(♂マルプー2015年元日生まれ)と暮らしはじめました。大好きなクラシックの与太話も

優太うまうま捕獲?クラ与太 アンデシュ・ヒルボリ「野獣のサンプラー」

優太はうまうまの匂いに気づいたようです。

 

 

匂いのする方向を確信したようです。

 

優太ついにロックオン

 

 

素早く捕獲に成功したようです。

一気に食べてしまいました。

 

 次の獲物をねらっているのでしょうか?

 

今日のクラ与太は、
アンデシュ・ヒルボリ 「Beast Sampler


またまた「現代音楽」です。1954年生まれのスエーデンの人気作曲家アンデシュ・ヒルボリの「 Beast Sampler 」です。「野獣のサンプラー」とでも訳すのでしょうか?1986年からノーベル賞の授賞式の会場としてお馴染みのストックホルム・コンサードホールで秋に開催される現代音楽のイベント「ストックホルム国際作曲家フェスティバル」で、2014年にはヒルボリが特集され25もの作品が演奏されましたが、同年にフェスティバルの為に書き上げ、首席指揮者サカリ・オラム指揮の王立ストックホルムフィルハーモニー管弦楽団で初演されました作品です。サカリ・オラムはこの曲を気に入ったようで、2015年のBBC交響楽団とのヨーロッパツァーにもプログラムに取り上げられています。曲は、クセナキス風のグリュサンドやリゲティを思わせるトーンクラスター(密集音群)で開始されます。この刺激音でもろ現代音楽と言って敬遠する方もいるとは思いますが、これこそ野獣の唸り声、無調的カオスをもってして初めて表現できるものなのでしょう。やがて和声的な聞き慣れた音楽になっていきます。獲物に突進するようなスピーディな音律はプロコフィエフやストラヴィンスキーを聴きやすくしたような感じです。またジャズのようなリズム感もあります。いいとこ取りの作品とも言えます。顔は凶悪且つ厳ついが実態はペット化された野獣、人によっては愛おしく感じても不思議はありません。今回CD化されているのは初演の際に、同じ会場で客を入れずにセッション録音したもので、澄み切った音色が魅力的なBISレーベルの高度録音技術を駆使され音の良いのも高ポイントです。

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