マルプー優太と時々クラシック

還暦過ぎてはじめて犬(♂マルプー2015年元日生まれ)と暮らしはじめました。大好きなクラシックの与太話も

優太はじめてのヴァレンタイン!クラ与太J.S.バッハ フルートソナタ BWV1031

優太地方、小雨!模様の朝でした。

バーバはお休みなのではやばやおでかしました。

優太おはよう!

 

今日はヴァレンタインデイだよ。

 

 

男子が女子からプレゼントをもらえる日だよ!

 

 

優太がちゃんとお留守番してれば

きっとプレゼントもらえるよ!

と言ってジージはお仕事に出かけました。

 

 

優太はお利口にお留守番してました。

 

バーバの車の音に優太は気づきました。

うまうまかな?

残念ながらうまうまではありませんでした。

優太専用キャリーバッグ

お出かけは何処が良いか?

 

今日のクラ与太は
J.S.バッハ フルートソナタ 変ホ長調 BWV1031


2月13日放送のNHK・Eテレ「らららクラシック」は楽器特集「フルート」。フルート特に古楽器のフラウト・トラヴェルソの演奏家として有名な有田正広氏がゲストでした。ルネッサンス期の楽器や、フラウト・トラヴェイルソ(当時の木管でキーもないフルート)、古典派時代のワンキーの木管、1847年現在のフルートの形になったベーム式の楽器。その詳細と解説と実演。永久保存版でしょう。最後にこのフルートソナタから単独でも演奏される機会が多い2楽章「シチリアーノ」とこのクラ与太でも以前取り上げたドビュッシー「パンの笛(シランクス)」の演奏も絶品でした。
と言うわけで今日はJ.S.バッハ フルートソナタ 変ホ長調 BWV1031を取り上げます。自筆は紛失して、古い清書譜にはフラウト・トラヴェルソとオブリガードチェンバロのためのソナタ、J.S.バッハ作と記されている作品です。「らららクラシック」でも曲名紹介にあったとおり、新バッハ全集では作風に稠密でなく他人の作品の疑いありとされています。弟子、特に息子のC.P.E.バッハの作ではないかと言うのが有力な説です。確かに曲の構造はシンプルで前古典派への過渡期的な作風なです。しかし多くのバッハチェンバロ伴奏付きフルートソナタ全集録音でも取り上げられ、名作中の名作とし愛されています。曲自体が素晴らしいことに疑義をはさむ人はほとんどないと思われます。ただ問題が一点あるのはこの曲が変ホ長調で書かれていることです。「らららクラシック」でも有田さんが解説していたのですが、フラウト・トラヴェルソはニ長調の音階は明るく美しく吹くことが出来るが、変ホ長調などでは指使いの関係から暗く弱いお年かでないのです。この明るい曲調の作品が変ホ長調で書かれているのはやはり疑問が残ります。他の楽器例えばオーボエなどからの編曲?と言った説には説得力があります。第1楽章アレグロ・モデラート、比較的長めの序奏の後、穏やかで明晰な旋律が唄われます。伴奏と生き生きとした掛け合いながら進行します。ソナタ形式の展開部的な案配です。2楽章「シシリアーナ」8分の6拍子の哀愁美しい旋律。イタリア風の甘味さがやはり古典派ですね。3楽章アレグロ、華麗な舞曲風の音楽で締めくくります。曲としての纏まりの良さもある別格の音楽です。それゆえ実は大バッハが次世代の音楽への挑戦した逸品。と言う説に一票を投じたい気持ちもです。
さてお奨めの一枚はちょとへそ曲がりの選択をします。「らららクラシック」の有田さんの演奏のようなフラウト・トラヴェルソよる演奏では、シチリアーノの演奏がより哀愁を帯びて捨てがたいのですが、ここはモダンフルートによるランパルの演奏をあげます。ランパルは私の手元にあるだけでも4種の録音がありますが、今回は1954年にフランスのレーベル「DUCRETET-THOMSON」盤。チェンバロはロベルト・ヴァイロン・ラクロワ。まだ二人とも若かった頃の演奏です。外連味のない堂々とした演奏が魅力です。2楽章ではシチリアーノがイタリアの舞曲らしいで歌心ある演奏でこそ魅力を感じられることが再確認できます。モノラル録音ですが、音質も極めて優れています。

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