マルプー優太と時々クラシック

還暦過ぎてはじめて犬(♂マルプー2015年元日生まれ)と暮らしはじめました。大好きなクラシックの与太話も

優太とチョコちゃんは仲良しだよ。クラ与太シンディング「春のささやき」

今朝はバーバお休みなので、

一家揃ってお散歩へお出かです。

 出かけると優太は、

チョコちゃん家めがけて

まっしぐらです。

チョコちゃんと優太のお話はつきません。

 

でもジージは今日もお仕事なので、

お別れの時間が来ました。

チョコちゃんまたねぇ~

 

今日のクラ与太は、
クリスティ・シンディング 「春のささやき」作品32-3


ノルウェーを代表する作曲家クリスティ・アウグスト・シンディング(1856~1941)に1896年に作曲したピアノ曲集の1曲で単独で演奏されることも多い代表作です。最初はヴァイオリニストを志しオスロ学び、18歳からドイツのライプツィヒ音楽院に入学、そこではカール・ライネッケに作曲などを学び、その後もドイツを中心に活動した。母国からは奨励金や年金を受けていてオスロで没した。4曲の交響曲や3曲のヴァイオリン協奏曲、ピアノトリオなど多くの室内楽など数多くの曲を残しています。祖国の先輩グリーグの影響が色濃いが、一方ドイツでの居住が長いこともありドイツ後期ロマン的な作風。作品が当時台頭中のナチスのプロパガンダに利用されたことにより、死後ながらく作品が取り上げられることがなかったようです。唯一の例外がこの「春のささやき」です。6曲の小品からなる組曲の3番目の曲として出版されています。このところの寒暖の差の激しい不純な天候の日本ですが、確実に春の訪れへの鼓動を感じています。そんな自然の激しい息吹を短い曲の中で、余すことなく表現しているのがこの「春のささやき」です。北欧出身のシンディングはわれわれ以上に自然営みを強く感じてかんでいるます。曲は雪解けを感じされる32分音符のアルペジオで開始され、シンプルで力強いフレーズで盛り上がり春の喜びを朗々と歌い上げます。センチメンタルな春気分とは無縁の荒々しいばかりの高揚感です。大曲を聴いたような深く大きな感動が残る逸品です。
今回のお奨めは杉谷昭子さんのライブによる「カタリカタリ」を表題とする小品集の録音をお奨めします。杉谷さんはピアニストとして演奏活動をする一方、教育者としても多くの後継者を育ています。小曲であっても疎かにせず真摯に取り組む姿勢が鮮明で、この演奏は誠に感動深いものです。YouTubeでも聞けます。交響曲4番やピアノトリオなど素晴らしい作品なので機会をみて取り上げますが、まずこの曲でシンディングの名前を記憶していただきたいと思います。

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