マルプー優太と時々クラシック

還暦過ぎてはじめて犬(♂マルプー2015年元日生まれ)と暮らしはじめました。大好きなクラシックの与太話も

優太の嬉しいこと、クラ与太シューベルト しぼめる花の主題による序奏と変奏曲

 

日曜日、バーバはお休み。

そのかわりジージは忙しくて夜優太に会えず

今朝優太はすこぶるご機嫌

 どうやらバーバと

チョコちゃん家まで散歩に行ったらしい。

チョコちゃんママにうまうまもらったらしい。

その時チョコちゃん背比べしたら、

優太の足の長さが同じくらいになったらしい。

チョコちゃんママに褒められて

なでなでしてもらったと言うことだ。

もっともチョコちゃんに嫉妬されて

ワンこらされたようだけど。

優太ソファーでのびのびして

足の長さを強調した。

 

今日はちゃっちゃと仕事をこなして

早く優太のもとに帰るか

 

今日のクラ与太は、
フランツ・シューベルト

「しぼめる花」の主題による序奏と変奏曲 D802

歌曲王シューベルトは、「美しき水車小屋の娘」「冬の旅」「白鳥の歌」の3歌曲集を残しているが、「白鳥の歌は」死後遺作となった作品を出版社ハンスリンガーによって纏められた遺作ベスト盤出来存在。オリジナルの歌曲集は2つで、どちらもウィルヘルム・ミュラーの詩集にシューベルト自身か夢中になって、自分の青春の想いと重ね合わせ切実な感情を移入して曲を付けたもの。青春の哀切を思い出さずにはいられない曲集です。「冬の旅」のほうが破局後はじまるので絶望感が濃く強く訴えかけるのですが、「美しき水車の娘」のほうが恋の喜び、嫉妬、別れ、やがて自死と瑞々しい感情の機微の移ろい感が素晴らしく甲乙付けがたい作品集だと思われます。この歌曲集の第18曲「しぼめる花」」は以前恋人が贈ってくれて今は枯れてしまった花を墓の中に入れてもらおうと考える。春になったその墓の傍らを彼女が散歩していると、新しい花が一斉に咲き彼のことを思い浮かべてもらうそんな儚い想いを唄っています。シューベルトはこの儚い想いをシンプルなメロディーで見事に表しています。歌曲集を作曲した翌年の1824年に、この旋律を主題としてフルートとピアノの為の序奏と7つ変奏曲としたものがこの曲です。歌曲集の主人公は最後に小川に身を投じるのですが、変奏曲の中でも小川の流れを表すようなアルペジオがピアノ伴奏で出てきます。序奏の後、フルートによってテーマが歌われピアノが寄り添います。続く変奏ではピアノとフルートが会話するように展開されていきます。音楽の起伏は感情の起伏です。フルートはより技巧的により華やか盛り上がっていきます。一瞬、花が咲き乱れるような安らぎを感じるメロディーも印象的です。協奏曲風の華やかさで曲は進みクライマックスを迎えます。暗い終結を絶望的な向かえる歌曲とは対照的な華麗なフィナーレです。フルート奏者にとっては大事な定番レパートリーと成っているのも納得できる作品です。
と言うわけで私のチョイスは黄金のフルート、ジャン・ピエール=ランパル。相棒のロベルト・ヴァイロン・ラクロワのピアノ伴奏の息のあった粋な演奏をお奨めします。1968年のエラート録音です。

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