マルプー優太と時々クラシック

還暦過ぎてはじめて犬(♂マルプー2015年元日生まれ)と暮らしはじめました。大好きなクラシックの与太話も

優太はバーバがイチバン!クラ与太 モーツァルト 弦楽四重奏曲K575

昨夜、優太と遊んでいても

バーバの姿をみると、

遊んでビーム光線発射。

 

ジージには見せたことがない

甘えんぼうモード。

 

バーバの膝で

ご満悦。

シッポ扇風機だね。

 

今日のクラ与太は、
W.A.モーツァルト 弦楽四重奏曲 ニ長調 K575

またクラシック鑑賞ブログ村の「なんとなくクラシック入門~きつねの音楽話」で取り上げられた作品第2弾。またモーツァルトです。ご自分でこの曲のチェロパートをお弾きになるそうです。モーツァルトの弦楽四重奏曲というと14番「春」~19番「不協和音」までの6曲の「ハイドンセット」取り上げられる機会も多いのですが、その次が1786年の20番K499「ホフマスター」、そして1789年のドイツ旅行の際のプロシャ国王フリードリヒ・ヴィルヘルム2世の御前演奏時注文を受けたとされて言われていた弦楽四重奏曲の第1曲目がこの21番ニ長調K575。全6曲の注文でしたが、1曲書いた後に中断、結局22番K589変ロ長調、23番K590へ長調の3曲を書かれただけとなってしまいました。そのためこの3曲は「プロシャ王四重奏曲」と呼ばれることがあります。しかし実際に注文があったか、御前演奏会があったかについては異説があります。金銭的に苦労していたモーツァルトが注文を先延ばしする理由など無いはずなのでこの説は有力です。ただこの曲のチェロパートは配慮があり、チェロを嗜んでいた国王を想定して書いた可能性は充分あります。
第1楽章ニ長調 ソナタ形式 Allegretto  暖かくやさしい音楽です。心地よいテンポのシンプルな第一主題で開始されます。丁寧な経過部をへて導かれ第二主題 イ長調 ヴィオラでまず唄われ、チェロに受け継がれます。息のながい美しいテーマです。チェロ奏者には美味しいところでしょうね。提示部の最後の音型で引き続いてはじまる展開部。各楽器が対話し、穏やかに展開されていきます。再現部はほぼ提示部と変わらず。第2楽章 イ長調 二部形式 andante アイネ・クライネ・ナハトムジークの二楽章を思わせるような穏やかで何処か懐かしさを感じる楽章です。最後の協奏曲に使われた自作の歌曲「すみれ」に似た音型もちょっとだけ現れます。 第3楽章ニ長調 メヌエット Allegretto 魔笛のパパゲーノのアリア「俺は鳥刺し」を思わせる旋律とテンポのメヌエット 聴くだけで愉しくなれます。 4楽章ニ長調 ロンド形式 Allegretto かなり自由なロンドです。愉しげで快適な音楽です。時折、短調の経過部を挟み適度な陰影があるところがやはりモーツァルトです。全曲で通して単純なテーマで構成されていて地味ですが、経過部など音楽の流れが丁寧で、天才ならではのセンスの良さが実感出来る作品です。
今回私のチョイスはアルバン・ベルグ弦楽四重奏曲の1990年録音盤。曲の魅力を余すことなく伝えます。ハイドンセット、「ホフマスター」に「プロシャ王」全三曲。弦楽五重奏曲2曲。ブレンデルがピアノを弾いているピアノ五重奏曲2番など盛りだくさんのボックスセットがお買い得でもあります。

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