マルプー優太と時々クラシック

還暦過ぎてはじめて犬(♂マルプー2015年元日生まれ)と暮らしはじめました。大好きなクラシックの与太話も

優太は雨の日でも クラ与太 モーツァルト コンサートアリアK418

優太地方、雨の朝でした。

いつもならお散歩の時間ですが…

 

雨降りだから

お散歩に行かないよ

散歩に行くと

優太ぬれぬれになるでしょ。

お風呂にはいるようになるよ。

お風呂はいやでしゅ。

じゃ~今日はがまんしな。

 

うまうまもらった我慢しようとしたら、

日が差してきて

雨があがってしまいました。

でも、ジージーのお出かけの時間でもありました。

今日のクラ与太は、
W.A.モーツァルト コンサートアリアK418
「ああ、出来るならあなたにお教えしたいものです。」

クラ与太ではモーツァルトを取り上げるのが断然多いですね。私は熱心なモーツァルト愛好家、「モーツァルティアン」ではないのですが、作品の良さもさることながら、与太話が枚挙に暇が無いのが取り上げる理由です。今はやりのと言っては問題でしょうか?ゲスな話題が満載の曲です。「不倫」は文化とは言いませんが、「不倫」の文化の一翼を担う作品です。まずこのアリア 「ああ、出来るならあなたにお教えしたいものです。」は次のコンサートアリアK419「いえいえ、あなたには無理です。」とともに、オペラ「にせの花作り女」で有名なナポリ生まれの作曲家パスクアーレ・アンフォッシの歌劇「ずうずうしい野次馬」の1783年のウィーン公演時に原曲のアリアと差し替えるために書かれたものです。なぜモーツァルトが書いたかと言うと、主役クロリンダをアロイジア・ウェーバー=ランゲが唄ったためです。彼女は前年に結婚したコンスタンツェ・ウェーバーの姉。1777年マンハイムで姉妹と知り合って以来モーツァルトが夢中になっていたのは姉のアロイジアのほうでした。しかし周囲の反対と遠距離恋愛であったこともあり結婚には至りませんでした。1781年にウェーバー一家とウィーンで再会したときには、彼女は既に画家のランゲと結婚しており、妹のコンスタンツェと結婚したのです。夫婦仲の問題はまた別の機会に紹介しますが、アロイジアへの想いは変わらなかったのも事実です。従ってこの2曲のアリアは彼女へのいわゆる「宛書き」で特にK419のほうはヴォカリーズ(歌詞なしの歌唱)など技巧と音域が要求される華麗な曲です。一方このK418は叙情的な旋律が魅力的な作品です。曲は新妻「クロリンダ」の貞節を試すために、夫カラドラノ侯爵が友人リヴェルデ伯爵に誘惑するように依頼する。クロリンダは伯爵を心から慕うようになる。許されぬ恋の悩みに苦悶し、伯爵の妻エミーリアに嫉妬する気持ちを唄ったものである。女心の切なさが聴く者の心に染みます。このへんのテーマがモーツァルトは好きだったらしく1790年には「コジ・ファン・トゥッテ(女はみなこうしたもの)」を書いていましたね。
今回私のチョイスは、1964年フランス・リヨン生まれのナタリー。デッセー。伴奏はグッシェルバウアー指揮リヨン歌劇場管弦楽団。艶っぽい歌唱が魅力です。魂が抜き取られます。マジヤバイですよ。 

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