マルプー優太と時々クラシック

還暦過ぎてはじめて犬(♂マルプー2015年元日生まれ)と暮らしはじめました。大好きなクラシックの与太話も

優太の舌だし!? クラ与太 ショパン マズルカ 作品50-3

お散歩から帰って、

ちょっと撮影タイム。

画像チェックしてみると

気のせいか

舌だしのショットが多い。

ボサ男になったからかな?!

暑いのでしょうか?

 

逆光で撮ったショット

なんか幽霊ポーズ!

ひぇ~っ

 

でも優太

安心してください。

明日はちょうどトリミングだよ

スッキリして快適だよ!

 

今日のクラ与太は、
フレデリック・ショパン マズルカ 嬰ハ短調 作品50-3


グルツキの交響曲3番を取りあげた時、ふと頭をよぎったのがこの曲です。時代がへだったっていても同じ国の作曲家の作品は似ているのでしょうか?シューマンが「花に隠れた大砲」と評しているように、ショパンのマズルカは彼の愛国心のあらわれであり政治的なメッセージもあるとされています。当時の恋人サンドが政治的志向が強くカール・マルクスやミハイル・バクーニンとも交流があった影響も否定できません。二人が夏場過ごしていた1842年ノアン城で完成された幻想曲作品49とマズルカ3曲の作品群の1曲。マズルカのリズムをもちながらもどことなく幻想曲風でもあります。マズルカの中では拡張されて規模も大きく(とは言っても演奏時間5分ちょっとですが)表現的にも成熟した作品です。人前で演奏することを好まなかったショパンとしては最大の聴中の前にしたグラスゴーでのコンサートで熱狂的に絶賛された記録があります。カノン風の序奏で対位法的に始められます。その後すぐに嬰ハ短調の浮遊するようなエキゾティックな旋律がマズルガのリズムで顕れます。このテーマ私はシューベルトの歌曲集「冬の旅」の終曲「辻音楽師」のハーディ・ガーディを刻む空虚な音楽を連想します。ホ長調メロディーのシンプルな旋律を挟み嬰ハ短調にのマズルカが再帰します。ロ長調の情熱的で激しいテーマも顕れますが、直ぐに前の浮遊するようなテーマに戻ってきます。しかも戻ってくる度に旋律は同じでも低音部の和声が変化します。不安定な和音で目まぐるしく展開します。このあたりがいかにもショパンらしいロマンティック感に魅力を感じます。
この曲も私のチョイスはエフゲニー・キーシンによるリズム感が良い演奏。この曲でも表情の変化を丁寧に弾き別けています。豊かな音色も見事です。演奏に引きこまれます。1994年の録音です。


 

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