マルプー優太と時々クラシック

還暦過ぎてはじめて犬(♂マルプー2015年元日生まれ)と暮らしはじめました。大好きなクラシックの与太話も

優太も癒されたい? クラ与太 カントルーブ「バイレロ」

 

優太一家連休でも休み無い

でも休みの方からの

お誘いがある。

夜遅く帰ってきて

寝るのが遅くなっても

朝はいつもと同じに起きる

優太もなかなか

お目覚めできません。

 

やっとこさ起きましたが、

でもうまうまの匂いを嗅ぎつけると

目は輝いてきました。

 

ケージから出てお座りします。

はやく「良し」と言って欲しくて

アイコンタクト。

してきました。

うまうまの誘惑には

めっきり弱い優太です。

 

今日のクラ与太は、癒されたいそんな時にお奨めの1曲。

6分ちょっとでリフレッシュできます。
ジョセフ・カントルーブ 「バイレロ」
「オーヴェルニュの詩」第1巻より


フランスの中南部の山岳地帯オーヴェルニュのアンノネに1879年に生まれ育ったカントルーブ。本名はマリー・ジョセフ・カントルーブ・ド・マレラ。最初は銀行に就職したが、1901年にパリのスコラ・カントルム入学、ヴァンサン・ダンディに師事、管弦楽法を学んだ。早くからこ郷土の民謡の収集・研究はじめ、1907年には「オーベルニュ高地とケルシー高地の民謡」集を発表している。その後1924年コンセールコロンヌで初演大好評を得、同年に1巻と2巻の8曲をまず発刊、その年の内にさらに3巻(5曲)も出版。その後1930年に第4巻(6曲)を出版。その後1955年に第5巻(8曲)が出版されている。この事からもロング・ヒットした事が理解できる。そのためオペラなどの作品がかえって日の当たらない存在となったのは、カントルーブにとっては良いことだけは亡かったのかも知れませんが、この曲集の中でも最も歌われる機会が多いのが第1巻の2曲目に収められているこの「バイレロ」。曲集の白眉です。バイレロは、オーヴェルニュ地方の羊飼いでの呼び声を模したものです。羊飼いの娘が、川の向こう側にいるいる羊飼いの若者とが川を挟んで呼びかけあう詩。娘さんが花が咲いて綺麗だから渡っておいで超えかけると、若者は渡れないとつれないそぶり。それじゃ~私が渡っていくよ。いつも世も女性の方が積極的ですね。伸びやかで長閑そのもの。ピアノがキラキラ光る川を表現する序奏ではじまり牧歌的なオーボエの印象的に奏でます。この旋律ちょっと江差追分の元歌になった小諸馬子唄に似ています。伸びやかで癒される旋律です。間奏のフルートのソロも魅力的です。でも何よりもシンプルで心和らぐ歌に身を任せたいものです。
今回の私のチョイスもフリッカことフレデリカ・フォン・シュターデの唄。アントニオ・デ・アルメイダ指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団。1982年ロンドンのアビー・ロード・スタジオで録音。前にも紹介したネタニヤ・ダヴラツの全曲盤、キリ・テ・カナワなど名演奏盤が出ています。このフリッカの演奏。人によっては泥臭さが完全に洗い流されて曲によっては物足りなさを感じる事もありますが、この「バイレロ」で澄んだ声質が、美しい歌唱で癒されたい時にはうってつけだと思います。

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