マルプー優太と時々クラシック

還暦過ぎてはじめて犬(♂マルプー2015年元日生まれ)と暮らしはじめました。大好きなクラシックの与太話も

優太のお出迎え。 クラ与太 ドヴォルザーク「森の静けさ」


今朝ジージは
ボランティアでお出かけ
車に気づいて
優太はお出迎えです。

開けてやると
優太よってきて

何かお願いありそうです。

優太お出迎えありがとう
なでなですると
気持ち良さげです。

お散歩? 朝飯?
どうやら
お散歩にいきたいようです。

優太早くお出かけしたいようです。
でもリラックマの服は
絶対いやなようです。

お気に入りの服は
嫌がらずに
着てくれます。
いざ出発!

すっかり秋めいてお散歩も気持ちよくできますね。今日のクラ与太はマイナスイオン一杯の森の中を散歩しているような曲をご紹介します。
アントニン・ドヴォルザーク 「森の静けさ」B.182


ドヴォルザークが1883年にピアノ連弾のための曲集をベルリンの出版社フリッツ・ジムロックの依頼を受け6曲からなる組曲「ボヘミアの森」を作曲した。第1曲「糸紡ぎ」第2曲「暗い湖のほとりで」第3曲「魔女の安息日」第4曲「待ち伏せ」第5曲「森の静けさ」第6曲「騒がしい時」とボヘミア地方の風物詩を描写した作品である。ジムロック社は2集にスラブ舞曲集など同じ連弾集が大ヒットしたため次の泥鰌を狙った注文であった。実際目論見通りヒットしたようである。当時ピアノ普及が徐々に進み特に家族で演奏する際、1台で二人で楽しめる連弾の作品には需要が高かった。人気曲でもあったため、まずこの第5曲を1891年12月にチェロとピアノ伴奏のために作曲者自身が編曲、翌年のドヴォルザークのニューヨーク音楽院院長就任に向けての壮行演奏会でフェルディナント・ラハナーのピアノ、後にチェロ協奏曲も献呈されるハヌシュ・ヴィハーンのチェロで演奏され、彼に献呈され好評であった。1893年に今回紹介するチェロと管弦楽伴奏版を作成、翌年出版された。
 三部形式。主部の旋律は変ニ長調、「レント・エ・カンタービレ」独奏チェロが恰もプラハ郊外の森を彷徨うような深く柔らかな旋律を奏でます。次第に楽器を増やしていきながら、次第に明るさを増し、高まりを見せていきます。フルートによる鳥のさえずりも聞こえます。中間部は嬰ハ短調「ウン・ポケッティーノ・ピウ・モッソー」スラブ舞曲にも共通する民族的でメランコリックな旋律が舞曲的なリズムで顕れ盛り上がりを見せます。木管楽器と独奏チェロが会話する主部が戻ってきて静かに幕を閉じます。マイナスイオンが豊富であろうボヘミアの森にいる気分に暫し浸っては癒されていかがでしょうか。
今回のチョイスは長谷川陽子のチェロ。マルチェロ・ロア指揮チェコ・ナショナル交響楽団 2007年録音 繊細さと力強さを兼ね備えた音色が長谷川の魅力。小品であっても細やかなフレーズまで気配りをして曲の魅力を余すことな伝えています。ご当地チェコで録音したこともプラスに作用しています。YouTubeはヨー・ヨー・マのチェロ。小澤征爾指揮ボストン交響楽団の演奏。ドヴォルザークの生誕100周年記念のプラハのスメタナホールでのライブ音源を貼り付けておきます。ライブらしい熱気ある演奏です。

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