マルプー優太と時々クラシック

還暦過ぎてはじめて犬(♂マルプー2015年元日生まれ)と暮らしはじめました。大好きなクラシックの与太話も

優太の体内時計は? クラ与太 ブラームス交響曲3番

シルバー・ウィーク突入、皆さんはいかがお過ごしですか。
残念ながら、優太一家は休みではないのですが、それでも朝の時間にはいつもよりず~と余裕があり、まったりゆったりしようと企んでいたのです。
が、けたたましい優太の一声で
いつもの朝だ元気だモードへと一変しました。
ゲージを開けてやると、シッポプロペラ全回転、かみさんと私の間の超高速シャトル便。
ひとしきりすると今度はトイレシートにいちもくさん。スッキリするとまったりとふせ。
どうやら優太の体内時計は正確無比。融通はきかないようだ。
朝食の準備に掛かるとまたいつものように早くしろと新たな要求。
一番先に準備してやるといつもの爆食い。
優太にとってはいつもの通りが一番安心なのでしょうね。
と言うわけで優太長めの散歩を秋空のもと堪能しましたとさ お終い。


今日のクラ与太は ブラームス作曲交響曲3番 ヘ長調 作品90


 
1883年温泉地のヴィース・バーデンで比較的短時間に纏められたヨハネス・ブラームス作品。当時50歳の彼は一回り程年下のアルト歌手ヘルミーネ・シュピースと恋愛関係にあり、この曲をロマンティックなものにしていると思われます。ヘ長調の曲ですが、冒頭にヘー変イーへというヘ短調の音型が現れ全曲を支配しています。これがモットーと言われていて「自由だが喜ばしく」を意味していると伝記では述べられています。終楽章ではこの音型がヘーイーへとヘ長調として締めくくられます。また各楽章が静かに終了するのもこの曲の特徴となります。この辺りがクラオタの中で人気を二分し好き嫌いがはっきりしている原因かもしれません。
クラ与太は、この曲で最も知られているのはポコ・アレグレットの第3楽章、ロマッティックな旋律です。 フランソワーズ・サガンの「ブラームスはお好き?」を「さよならをもう一度」という題で映画化し、その音楽を担当したフランスの作曲家ジョルジュ・オーリックが全編わたり何度もこの旋律を使いこの映画のムードをいやが上にも盛り上げています。ちなみに主演がイングリッド・バーグマン、若き恋人がアンソニー・バーグマン、敵役がイヴ・モンタン。トップスターの競演でヒットしない方がおかしいですね。
そのおかげでこのメロディーはある世代にとっては最も知られたブラームスになっています。オーリックは音楽史ではフランス6人組とも称される大物作曲家のですが、ブラームス相手では好き勝手にもできず、敬意を払って原曲を大事に扱ったのも成功の秘訣かもしれません。で、映画ではホルンが奏でている印象に残るのですが、原曲では再現の一回だけがホルンの出番です。この辺奥ゆかしいところがブラームスの魅力なのかもしれません。
今回お勧めはヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー
1988年録音のDG盤。晩年のカラヤンにも賛否が在りますがこの曲はかえってマッチしいると私は思います。そして何よりホルンが凄い。それだけも私はこの盤を選びます。

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