マルプー優太と時々クラシック

還暦過ぎてはじめて犬(♂マルプー2015年元日生まれ)と暮らしはじめました。大好きなクラシックの与太話も

優太は飽きっぽい。クラ与太、レスピーギ「ボッティチェッリの3枚の絵」

優太地方、強風が風が吹いている。
今日かみさんは出張。
電車遅れるとこまるので早めに出発。
そうだ、おニューのおもちゃで優太と遊ぼう。
「優太、これどうじゃ?」

「どれどれ、う~ん」
「イマイチでシュよ」
「あ~きた。」

「他にと言われても、なぁ~」
「ガムしかないよ」

と言うわけでかみさんにLINEで、
「おもちゃ買ってきて、優太より」
って送りましたとさ。

めだたしまでだし。


今日のクラ与太は、
O.レスピーギ作曲「ボッティチェッリの3枚の絵


「ボッティチェッリの3枚の絵」はイタリアの作曲家オットリーノ・レスピーギが1927年フィレンツェのウフィ美術館の所蔵されているルネッサンス期を代表する画家ボッティチェッリの名画「春(プリマヴェーラ)」「東方三博士の礼拝」「ヴィーナスの誕生」を音で表現した管弦楽作品です。
交響詩「ローマ三部作」が飛び抜けて有名なオットリーノ・レスピーギは1879年、イタリアのボローニャ生まれ、地元の高等音楽学校でヴィオラ・ヴァイオリンなどを学び、ロシア帝国劇場管弦楽団でヴィオラ奏者を勤めます。そこでリムスキー=コルサコフの指導を受け色彩的で輝きのある管弦楽法を習得しました。その後ローマのサンタ・チェチーリ音楽院作曲科教授となり、院長まで勤めています。フランス印象派の影響も見受けられますが、イタリア17世紀、モンティヴァルディ、ヴィヴァルディなどの古楽を熱心に研究し、伝統の再興に努め、新古典主義の音楽家として位置づけれれます。この作品もイタリア文化が最も輝いていたルネッサンス期へのリスペクトにあふれています。
以前私も、フィレンツェでこの3枚の絵を目にしていましたが、最近「プリマヴェーラ」は修復され鮮やかな色彩になってその違いに驚きました。レズピーギの音楽ではこの修正されたような鮮やかかつ典雅音楽となっています。春風を思わせるモチーフで始まり喜びにあふれた舞曲で盛り上がり、やがてヴィヴァルディを思わせる鳥の囀りで締めくくられます。「東方三博士の礼拝」では木管による中東風な魅惑あるメロディーは耳に残ります。「ヴィーナスの誕生」では印象派的な色彩感格別です。


この曲のお勧め盤は、
クラウディオ・シモーネ指揮 イ・ソリスティ・ヴェンティ 1987年録音
ヴェニスを中心として活躍している弦楽器主体の弦楽オーケストラですが、管楽器もこの曲では達者なメンバーが参加しているようで、透明感の音色と端正な曲運びはこの作品魅力を余すことなく引き出しています。この演奏なら優太も飽きがこない~。わけはないか


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