マルプー優太と時々クラシック

還暦過ぎてはじめて犬(♂マルプー2015年元日生まれ)と暮らしはじめました。大好きなクラシックの与太話も

優太、フード対策第3弾  クラ与太 プロコフィエフ フルートソナタ

本日のフード対策は、トッピング大作戦。
「優太、ゆで卵好きだよね。
「じゃ~トッピングしたら、美味しく食べるんじゃない」
「このトマトも載せたらどうだ。」
「トマトは食べないじゃない?」
「嫌いなのはあなたでしょ。」
「じゃ~トライしてみようぜぇ。」
言うわけで、こんな優太スペシャルメニュー完成!



「優太、食事だよ」


「む~ん、」
 ぱくぱく、ぷぃ~


まぁ~、なんと言うことでしょう…?!!
フードだけのスッキリとしたお皿になりました?


匠だったのでしょうか。



今日のクラ与太は、
セルゲイ・プロコフィエフ フルートソナタ ニ長調 作品94


2回連続でプロコフィエフです。1943年第2次世界大戦から疎開していたカザフスタンのアルマトイで作曲されハリコフスキー、リヒテルによってモスクワで初演されています。その翌年にはオイストラフの勧めもあって、ヴァイオリンに編曲され、ヴィオリン・ソナタ2番として出版されています。この際ピアノパートはそのままにフルートの部分をヴァイオリンにあわせて音域や音型に手を加えられています。ヴァイオリン版はオイストラフとオボーリンで初演され大好評で迎えられたために、その後ヴァイオリン・ソナタとして知られることになったようです。
1楽章モデラートニ長調、冒頭の清々しく透明な明るい旋律、季語の「清明」の文字通り。この季節、中国や沖縄では死者に弔う習慣があるが、そんな事を連想させる趣の深さもあります。全曲を通じてこの雰囲気が支配し、終楽章 冒頭の旋律は終了前にももう一度現れます。
このフルートソナタ、以前ゴールウェイ、アルヘリッチ盤で聴いていたはずなのですがあまり印象に残っていませんでした。オイストラフのヴィオリン盤は機会がある毎に愛聴してきました。最近ランパルのボックス全集を手に入れて聴いていたら、この曲が含まれており聴いてみて、身の洗われのを感じ取り上げてみました。情感込めて演奏するとこの曲の深い心情や寂寥感が却って薄らぐのではないか、その点でヴァイオリンは表現が饒舌すぎ、ゴールウェイの演奏も雄弁すぎたのかも知れません。ランパルは透明感ある音色で粛々と丁寧吹いている。これがぴったりと感じた次第です。伴奏はチェンバロ奏者として有名なヴェイロン=ラクロワ。ピアノに向かってもチェンバロに向かうような端正なタッチなのも私には好ましく思えました。この演奏を聴けただけでもボックスの元を取ったようなものです。


ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
ロベール・ヴェイロン=ラクロワ (ピアノ)
録音1957年 エラート録音

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