マルプー優太と時々クラシック

還暦過ぎてはじめて犬(♂マルプー2015年元日生まれ)と暮らしはじめました。大好きなクラシックの与太話も

優太、ハロウィーン準備? くら与太「オケ老人!」

「優太、もうすぐハロウィーンだね。」
「ハロウィーン?」
「仮装すると、うまうまが貰える日だよ」
「優太うまうまもらえるならなんだってやるでち!」



「これうまうまでちか?」
 ガブガブガブ



「優太それは着るものだよ。
  さぁ~かぶって、足出して…」

頭のフードかぶらないといけないんだけど。
今日は良しとしよう。
当日はかぶるんだぞぉ~。
みなさんうまうま貰えるくらいにはかわいいですか?
優太、裸族そつぎょうしようねぇ。



今日のクラ与太は、
アマチュアオーケストラを舞台にした小説

「オケ老人!」を取り上げます。


荒木源氏によって2008年に出版されたものです。私は全く知れずにいたのですが、「おやぢの部屋さん」のブログで紹介されていてポチッとしました。アマオケを舞台にしたものとしては「のだめ」が有名でした。そこで記述される些細な齟齬を針小棒大な指摘がクラオタによって、ネット上で書き込みスレがたったものでした。そんなスタンスでこの本を俎上にあげることにしましたが、「のだめ」はコミックで画面上の齟齬も多かったせいもあるのでしょうが、この小説には一読した限りでは私には見つけることがほとんど出来ませんでした。それだけ、音楽に対する作者の愛情と知識が経験が相応のものだと推察できるものです。この梅ヶ丘交響楽団が演奏会を開催されることになり、その選曲をする課程で各人が「ベートヴェン第九」「モーツァルト40番」「ニールセン不滅」「ブラームス1番」といって「ドヴォルザーク 新世界より」と話が進む辺りアマオケ経験者でなくては書けないリアリティがあります。本番の「ドヴォルザーク 新世界より」の演奏の描写、曲目解説として読んでも最良のものです。ぜひここはCDを聴きながらお読みになることをお奨めします。文体も読みやすく、読み手に対するサービス精神も旺盛で楽しい作品です。なお、この小説、主人公の高校教師を男性から若い女教師に設定を変えて、杏さん主演で映画されるようで既にクランクインしていて公開は来年だそうです。

×

非ログインユーザーとして返信する