マルプー優太と時々クラシック

還暦過ぎてはじめて犬(♂マルプー2015年元日生まれ)と暮らしはじめました。大好きなクラシックの与太話も

優太、猫パンチ。 クラ与太 チャイコフスキー 「マンフレッド」交響曲

このところうちの庭に
黒い猫をよく見かけるようになった。
優太のケージのある縁下で佇んでいる
で、
昨晩猫の鳴き声で目が覚めてしまった。
そう、ただならぬあの声で、
でもカップルでなく1匹だけで
 
 
今朝何事もなくお目覚めの優太

「夕べ、猫来たの気がついた?」
「猫でちか?」
「優太、猫が来たらどうする。猫パンチとか来たら」
「犬パンチをおみまいするでち。」
「こんな風に。」



優太は知らなかったのだ。
きっと黒猫が優太に恋をしたかも知れないことを

真実を知っているのは雨の中で、
咲いていたこの花だけだ



今日のクラ与太は、
P.I.チャイコフスキー マンフレッド交響曲 ロ短調 作品58

ロシアの作曲家、バラキレフの頼みによってチャイコフスキーが1885年に書いたイギリスのバイロン卿が1817年に書いた劇詩「マンフレッド」に基づく表題交響曲。最初バラキレフは幻想交響曲を書いたフランスの作曲家に依頼したのだが、高齢を理由に断れれチャイコフスキーに白羽の矢がたったのだが、細かいところまで指示を出しての依頼だったこともあり依頼後、数年をたって自分自身の考えで作曲をしたものである。
アルプス山中の城主である主人公マンフレッドはアスターテと道ならぬ恋をし、その結果彼女は自殺してしまう。彼は精霊を呼び出す術を学び、悲しみを忘却出来るように願うが、精霊は死が解決の道であると言いつつも、永遠の生命という呪いをかけてしまう。マンフレッドは死を求めてアルプス山中を彷徨い断崖から飛びようとするも叶わず、邪心アリマネスの神殿でアスターテの霊に許しを請うがそれも叶わなかったが、のろいが解ける。やがてマンフレッドは居城の塔で静かに息を引き取ると言う話の中から四つの場面を描いている。第1楽章「アルプスの山中を彷徨うマンフレッド」、第2楽章「アルプスの妖精」、第3楽章「山人の生活」、第4楽章「アリマーナの地下宮殿」 
チャイコフスキーの交響曲では4番と5番の間に作曲されたこともあり、フレーズの随所にこの2曲やバレエ作品を思わせる部分もある。またベルリオーズの幻想と構造的によく似ていて、冒頭のテーマはマンフレッドを顕すイデーフィックス(固定楽想)となっている。ハープ2台など多種の楽器を使用しチャイコフスキーお得意の色彩的な音色を駆使していて極めて完成度の高い作品。しかし多種の楽器を使うこと、特にフィナーレにだけオルガンを使用することから演奏会に取り上げられにくくなってしまったようです。
与太的にはマンフレッドのテーマがどうしてもテレビの十津川警部(渡瀬さんが主演の方)のテーマとよく似ていて気になっています。雪煙る安曇野を疾走する特急あずさのバックを思い出してしまいます。
お勧めの一枚は
ユージン・オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団
 


達者な管楽器に豊かな弦楽器が溶けあうフィラデルフィアサウンドで描く音楽の絵。これ以上の選択はないでしょう。オーマンディ、フィラデルフィア管弦楽団によるチャイコフスキーも超お買い得のボックスセットが出ているのでこれは最高でしょう。アウトレットモールでブランドの定番商品が9割引で買ったような超コスパです。

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