マルプー優太と時々クラシック

還暦過ぎてはじめて犬(♂マルプー2015年元日生まれ)と暮らしはじめました。大好きなクラシックの与太話も

優太の好きなもの! クラ与太 ボッケリーニ ギター五重奏曲 「ファンタンゴ」

優太地方、氷雨が降っています。
散歩に出られません。
「優太、ほんとにお散歩好きだよね。あと何が好きかな?」
「バーバとバーバのくれる納豆。あとミニトマトのあいこ


「あとお友達のチョコちゃん」
「それと?」
「ジージとやるボール遊び」


ボール遊びちょっとやっとある曲をかけたら
優太ボールを前にしてじ~っと聴いてきました。
その曲は

今日のクラ与太、
ルイジ・ボッケリーニ ギター五重奏曲 G.448 ファンタンゴ


ボッケリーニについては先日チェロ協奏曲を取り上げたふれたが、1769年にスペイン宮廷に招かれたが、ドン・ルイス皇子付きの奏者兼作曲家と立場で庇護を受けることとなった。後のカルロス4世となる当時のカルロス皇子とは頑固な性格が災いして、同じ王位争いに負けたドン・ルイス皇子という地味な処遇となっていたが、皇子存命中は生活的には不自由することもなく順調な音楽活動を行っていたようである。ボッケリーニの作品で最も良く知れている「メヌエット」を弦楽五重奏曲 ホ長調 G.275など宮廷に奏された上品かつ優美な叙情味ののある作品を書いている。1785年にドン・ルイス皇子がなくなった後は、スペインに滞在したままで、ベートーヴェンのチェロソナタでふれたプロセインのフリードリヒ・ヴィルヘルム2世に作品を送付し宮廷作曲者に任命され年金を受けることとなった。ただ問題は送付された作品を王が出版を制限した事によりボッケリーニの作品が音楽史の中で評価を下げることとなったのである。ベートーヴェンがこの立場となっていたら…。この年金は王の死後は打ち切られることとなり、ボッケリーニは生活基盤は不安定になった。そんな時期彼を援助したのが、自らもギター演奏を趣味としていたベナヴェンテ侯爵。彼のために旧作弦楽五重奏曲やクラヴィア五重奏曲から編曲して計12曲のギターと弦楽四重奏のための五重奏曲を書いた。こその中でも現在最も演奏されるのが、第4番とされるこのニ長調の作品。特に、第3楽章「序奏とファンタンゴ」(序奏とファンタンゴは続けて演奏されているの録音によっては3楽章、4楽章に分けている場合もある)単独でもギター二重奏曲に編曲され単独演奏されギタリストにとって重要なレパートリーとなっている。弦楽五重奏曲(G270とG341)の2曲が元になっているがまるで一つの作品として書かれたような完成度である。「ファンタンゴ」の部分ではカスタネットが使われており情熱的なスペイン舞曲は熱狂の坩堝。スペインの画家ゴヤの代表作「裸のマハ」をタイトルとした映画でもこの曲をバックに主演女優 ペネロペ・クルスが 踊るシーンは鮮烈な印象があった。ちなみにこの映画ではボッケリーニをモデルとした音楽士も登場している。
イエペスや名だたるギタリストの録音が多いのですが、
今回お勧めは、
スペインを代表する。古楽器アンサンブル、ラ・レアル.カマラ、ギターは第1ヴァイオリンを弾いているエミリオモレーノの兄弟ホセ・ミゲル・モレーノ。

低音が豊かな6弦のギターを使用しているのも魅力的。阿吽の呼吸によるアンサンブルがなんと言っても見事です。スペイン叙情も満喫できます。

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