マルプー優太と時々クラシック

還暦過ぎてはじめて犬(♂マルプー2015年元日生まれ)と暮らしはじめました。大好きなクラシックの与太話も

優太、今時のボール遊び? クラ与太 マーラー 交響曲第5番

優太地方、放射冷却、気温氷点下。
多少寒さが緩んできたきたら、
お散歩に、
出かけようとしたら、
かみさんに
「控えめにしてね。」



言いつけを守って早めに帰宅。
優太の足、霜焼けも心配。
ドッグシューズも準備しようかな



つまんなさそうに
こちらをにらんでいる。



優太、ボール発見。
ボール遊びに誘っているのかな?



と思ったら、
ラグビーのトライのポーズ?
ドヤ顔してます。


まさか~?!


今日のクラ与太は、
グスタフ・マーラー 交響曲第5番 嬰ハ短調


交響曲作曲家としてクラシックファン、特にオーケストラ音楽のクラオタ的ファンの間では、マーラーとブルックナーのそれぞれの9曲(それぞれ+αあり)が人気を2分している。この辺の認識が一般の音楽愛好家とクラオタの認識の差が歴然と存在している。が、コンサートチケットの売り上げ状況からも裏付けられる。マーラーの交響曲では若い時代の1番「巨人」とこの5番が演奏会等でも取り上げらる機会が多い。人気にもよるが8番を筆頭に声楽や、合唱、マンドリンやハンマーなど特殊な楽器使用がないこともよるのかも知れない。一般ファンに特に知られるようになったのは、この曲の4楽章「アダージェット(速度標語アダージョよりやや速く)」が、ルキノ・ヴィスコンティ監督のイタリア・フランス合作映画「ベニスに死す」、原作同名のトーマス・マン小説。ただ原作では主人公は作家であったが、原作では脇役でマーラー自身をモデルとした作曲家が、映画では主人公を作曲家としている。そしてこの「アダージェット」が非常に効果的に使われていて、映画を魅力あるものとしている。そして人気を決定的にしたのは、ベルリンフィルのシェフ、カラヤンがクラシックの小品オムニバス盤、「アダージェット」と題して世界的な大ヒットレコードを発売したことによります。
この交響曲の人気の元となっている「アダージェット」ですが、最初の構想にはなかったものです。37歳、既に宮廷歌劇場の芸術監督に就任し、指揮者としても作曲家としても成功をおさめていた彼が、「運命の女性」アルマ・シントラーに出会い、彼女へのラぶれターとしてこの楽章を入れ込んだのです。本来の葬送行進を告げるトランペットの「死の嘆き」から「生の勝利」というベートーヴェン依頼の古典的なテーマからこの愛の音楽を挿入するととにより、後期ロマン派的な濃密な音楽へ広がりを見せることになったと思われます。
マーラーはオーストリアでは「ボヘミア人」、ドイツ圏では「オーストリア人」、世界的には「ユダヤ人」と三つの意味でマイノリティであり、そのことが作品に反映している言われています。その意味で最も彼の感性に近い指揮者はレナード・バーンスタインだと思います。クラシック音楽分野では本場ではないアメリカ育ち、人間的にはバイセクシャル、人種的にはユダヤ人。ニューヨーク・フィルとウィーンフィルとの2回の全集録音があります。演奏としては後者の方を選ぶのが完成度も高く妥当でしょうが、指揮者の意志がより端的に表れている一点で、1963年録音の前者を選びます。

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