マルプー優太と時々クラシック

還暦過ぎてはじめて犬(♂マルプー2015年元日生まれ)と暮らしはじめました。大好きなクラシックの与太話も

優太疑問解決!クラ与太 フィギアシリーズ第2弾 ショパン バラード1番

優太地方、穏やかな気候が続いてます。

優太はドライ・フード。

パピー用から成犬用に昇格しました。

お散歩も上手にできました。

お帰りしてちょっと時間があるので、

「優太ちょっと話があるるんだけと。」


「優太のお嫁さんさがしてたんだけどねぇ」

「やっぱり、優太にぴったりの子いないんでよねぇ。」

「優太て優しいでしょ、だから気の強い子はだめだろうって…。」


「だから、チョコ先輩と同じで、

 当分優太一人がうちの子だってことだよ」


優太のドラマは終幕を迎えました。

今日のクラ与太は、フレデリック・ショパン バラード1番 ト短調 作品23

前回、浅田真央ちゃんのSPの曲を選択したので、今回は羽生結弦選手を紹介しておこうという事です。この曲は既に紹介している幻想即興曲などとほぼ同時期のパリ滞在中の1831年から1835年かけて作曲された見られていて、楽譜の出版は1836年。20代前半の作品です。シュトックハウゼン男爵に献呈されています。「バラード(譚詩曲)」、現在ではポピュラー音楽や歌謡曲ではラヴソングなど感傷的な歌詞で、スローからミディアムテンポで比較的単調なリズムで美しいメロディー奏でられる楽曲。イントロとエンディングが盛り上がるのお約束ですね。これはクラシックでのバラードも同趣の曲です。最初声楽の作品としてソトーリーのある詩による楽曲をバラッドなどと称していました。シューベルトの「魔王」などがその典型です。このバラードを最初にピアノ曲に名付けたのがショパンです。祖国ポーランドの詩人、アダム・ミツキェヴィチの詩に啓発されて書いたと言うことだが具体的な事は彼自身も詳らかにすることは無く、謎のままとなっている。その後、ブラームスやフォーレなど魅力的なピアノ作品が生まれるている。形式的にはソナタ形式、印象的な変イ長調の不協和音で開始される。これは変イを根音とし、第3音をハ、第5音を変ホとするト短調のナポリの和音ともなす事も出来、混沌とした不気味な雰囲気を盛り上げている。哀愁あるト短調の主部の後、ソット・ヴォーチェ、囁くように美しい第2主題が変ホ長調で唄われ、2つの主題によって劇的に展開される。劇的な両手のオクターブで半音音階の強音で締めくくられるまでのめくるめく息をのむ展開。フィギアスケートの華麗なる演技にぴったりで多くのスケーターが用いたのも当然でしょうね。逆に比較されやすいのでテクニックに自信がないと使用するのは難しい、そこに果敢に取り組んでいる羽生選手には脱帽です。この曲の評価はクラシックオタクの間では評価が二分している。その原因の1つは同世代のシューマンによるある時は「しょっぱんの曲で最も好きだ」と評価したり、「彼の作品の中では最も天才的・独創的なものではない」と語ったりした事による。これはこの曲ではなく好きでなかった第2番のバラードをショパンが献呈したことにもよるとも思われるし、同じ年でピアニストを断念したシューマンが、ピアニストとして脚光を浴びていたショパンに対する複雑な感情のあらわれかと言ったらシューマンファンにお叱りをうけるかも知れませんね。もう一点この曲に限らないのですが、聴き手ファーストではなく演奏者ファーストで書かれていると思われる箇所があるためです。このことはピアノ学習者にショパンが憧れの的となっていることの裏返しなのですが。

最近聴いているのが、エフゲニー・キーシンによるメリハリのある演奏。バリバリ弾いているようで些細をないがしろにせず、音色も美しいです。なによりも弾き手の気分で聴くことで楽しめる演奏だと思います。YouTubeでも聴けますのお試し下さい。

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