マルプー優太と時々クラシック

還暦過ぎてはじめて犬(♂マルプー2015年元日生まれ)と暮らしはじめました。大好きなクラシックの与太話も

優太、躾の成果? クラ与太 ボッケリーニ 弦楽三重奏曲 G.98

すっかり雪景色となった優太地方
翌朝は晴れました。
おきるとすぐに
表の様子ををじ~っと見ていた優太。
私のほうにやってきて



お散歩行きたいと
ワンワン催促しました。



「優太、凍っていてジージ怖いからお散歩行かないよ」


優太、納得したかな。
と思ったら



うまうまの収納かごの前に一目さん。
と思ったら何も言わないうちに
おすわり、待てでじ~っとして



そのままにふせして
甘えた顔をしてます。
しつけと同じ事をすると
うまうまもらえると思ったのでしょうか?



これは躾の成果なのでしょうか?


今日のクラ与太は
ルイジ・ボッケリーニ 弦楽三重奏曲 ニ長調 G98 作品14-4


ボッケリーニがスペインのドン・ルイス王子の演奏者兼作曲家になって3年目の1772年の作品。6曲セットの弦楽三重奏曲集の四番目に書かれた曲集の第4曲としてパリで出版されています。経済的にも安定しており、最初の結婚、娘の誕生など公私ともに恵まれていた時期に書かれています。
1楽章 Allegro Glusto、長らくモーツアルト作と言われていたブルンハルト・フリース作の子守歌にそっくりの旋律で始まります。幸福感に満ちあふれた穏やかな音楽です。2楽章 Andantinoはこの曲の白眉。シンプルな感傷的な旋律を奏でるヴィオリンを、ヴィオラが寄り添い、チェロが支えています。3楽章 Allegro Assai、優雅で華やかなフィナーレです。
弦楽器による室内楽曲は弦楽4重奏曲が4声体で和声的にも最も安定して、ヴァイオリンが1丁だけの三重奏曲はバランスに欠けるとも言えます。しかし、不安定ながら各楽器がより表現の自由度が大きく魅力的な作品が誕生することがあります。ハイドンがシンメントリーな安定した作品を指向するの対して、アンシンメトリーな音楽を指向指向するのがボッケリーニ。作品に対する低評価の原因にもなっていますが、そのうつろい易さこそボッケリーニの音楽の面白味があると私は思っています。弦楽五重奏と弦楽三重奏がボッケリーニを代表するジャンル。この辺は同じ傾向がモーツアルトにもありディヴェルティメントK563も見事な作品です。G98は弦楽3重奏の魅力遺憾なく発揮した最初の作品と言えるでしょう。
今回もスペインの古楽器アンサンブル、ラ・レアル.カマラによるグロッサ盤をお奨めします。ヴァイオリン、エミリオ・モレノ、ヴィオラ、エンリコ・ガッティ、チェロがウォルター・メラー。ピリオド奏法にも関わらず味わい深い響きを堪能できます。

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