マルプー優太と時々クラシック

還暦過ぎてはじめて犬(♂マルプー2015年元日生まれ)と暮らしはじめました。大好きなクラシックの与太話も

優太、友達記念日。クラ与太 チャイコフスキー 交響曲4番 ヘ短調

昨日は、優太トリミングでした。
このところ毛玉の手入れ不足だったので、
時間がかかり優太も疲れ気味です。
バーバは
「格好良くしてください。」
と頼んですが、
トリマーさんは
「可愛くします。」
聞き間違ったようです。
ジージ的はバーバ頼んだとおりの
「格好良く」なったように思えます。
親ばかですが…。


お疲れ様と言うことで、
すぐに犬ビスケあげました。
ちょうど欲しかったようですね。


お陽さまランランの
今朝の優太地方
昨日の疲れもなく、
元気にお目覚めの優太。
食事後、お散歩に出発です。

消防署の前で、
チョコちゃんとチョコちゃんママに出会いました。

チョコちゃんとお友達になって今日はちょうど半年だったのです。
チョコちゃんママに可愛い可愛いしてもらって
喜んでいる優太。



チョコちゃんと
楽しげな優太です。

チョコちゃんはピンクの服ですが、
イケメン男の子です。


今日のクラ与太は、
P.I.チャイコフスキー 交響曲 4番へ短調 作品36


1877年12月にチャイコフスキーがヴェネツィアに滞在に書き上げた4番目の交響曲です。前年76年より、鉄道王の未亡人ナジェジダ・フォン・メックがパトロンとなり経済的安定を得て、モスクワ音楽院で教鞭を執る必要もなくなり作曲に専念できるようになった。同77年には、殆ど教えた事もなかったモスクワ音楽院の女学生アントニーナ・イヴァノヴィナ・ミリュコーヴァに一方的に迫られて結婚するが、彼が同性愛趣味であったこともあり、わずか一週間で破綻、モスクワ川に入水自殺をはかるが、九死に一生を得て、
療養もかねてウクライナのカメンカ、スイスのクラランと旅に出かけ、その出先で完成されています。前後してバレエ「白鳥の湖」やオペラ「エフゲニー・オネーギン」も作曲されていて、傑作が誕生した時期でもありました。その後10年ほどは旅行へ出かけるなど創作活動が低下する過渡期をむかえることになります。中間の総決算的作品と言えます。
1楽章自由なソナタ形式、曲は印象的なファンファーレで始められます。有名なメック未亡人へ1878年2月17日の手紙では「これは運命です。 幸福へ到達しようというわれわれの熱望を妨げる、あの宿命的なちからです」(※森田稔著 「新チャイコフスキー考」)と触れています。このファンファーレは終楽章でも再現されこの曲の最も重要なモチーフです。暗く激しく悲劇的な第1主題が提示されます。やがて経過部では盛り上がりクライマックスを迎える。続く第2主題手紙では「甘く、優しい夢が姿を見せ、恵みを与えてくれる、明るい人間の姿のようなものが現れ、どこかへ手招きします。」(※)述べられています。展開部は第1主題で進められファンファーレの旋律とも絡まって展開していきます。再現部、2つの主題再現の後、ファンファーレが登場しコーダへ向かいクライマックスへと盛り上がっていきます。
2楽章、カンツォーネ風三部形式の緩徐楽章。ほの暗さのあるオーボエの美しい旋律はことに印象的です。手紙では「悲しみのもう一つの側面を表現しています。夕方は、仕事に疲れ、1人腰掛けて本を手にとっても、滑り落ちてしますような時にに姿を現す、ゆううつな感情です。~過去をいとおしく思うだけで、もう一度人生を始める気力はありません。~休息して過去を振り返るのは楽しい。若一が充溢して、人生が満足を与えてくれた喜びの時も、取り返しのつかない喪失の瞬間もありました。これらの全てが、もうどこか遠くに行ってしましました。思い出に浸ることは悲しくもあり、何か甘ったるくもあります。」(※) 
3楽章、弦がピチカートで演奏される。特異なスケルツォ。 「お酒を少し飲んだときに脳裏をかすめる気まぐれなアラベスクであり、捉えがたい姿です。~更地に身を任せると、奇妙な絵を描き始め、突然、ほろ酔い気分の農民たちの様子や、流しの歌が浮かんだかと思うと、遠くで兵隊の行進が通り過ぎます。眠りに落ちる時に頭をかすめる全く脈絡のない幻影。奇妙で、粗野で、支離滅裂です。」(※)と手紙の通りの進行です。消え入るように進行します。間を開けずに、演奏されることも多い4楽章。ロンド形式、冒頭のエネルギッシュな主題を始められ、ロシア民謡の「白樺は野に立てり」による第2主題が朗々と奏でられる。言ったの頂点に立つファンファーレが奏でられるが、力強いコーダで締めくくられる。手紙では「自分の中に喜びを見いだせないなら、民有の中に入っていって、彼らが歓喜に身を任せて楽しんでいる様子をご覧なさい。~人々の喜びの渦に巻き込まれそうになった瞬間、しつこい『運命』が再び現れて注意を喚起します。でも人々は、あなたの事どころではなく、見向きもしません。あなたが孤独で悲しいことに気づきません。彼らはなんと陽気なのでしょう!この世は全て悲しいなどと言わないことです。他人の喜びを、共に享受しなさい。素朴だとしても、力強い歓喜は存在します。いずれにしても、生きていくことは出来るのだから」(※)
お奨め盤は、エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮 レニングラード・フィルハーモニー DG盤、
当時鐵のカーテンを超えて西側で録音された貴重なものです。非常に完成度と緊張感の高い演奏です。

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