マルプー優太と時々クラシック

還暦過ぎてはじめて犬(♂マルプー2015年元日生まれ)と暮らしはじめました。大好きなクラシックの与太話も

優太、久しぶりのおしゃんぽでしゅ。クラ与太 ベートーヴェン ピアノ協奏曲2番

2月ももうすぐ終わりです。
優太地方も春めく朝がやってきました。
ジージもバーバも朝寝してますが
どうにかお散歩出発です。
いつもの秘密基地まで
くんくんしながら歩いていきます。

 

久しぶりに沢山歩いたので
優太お疲れのようです。

ご褒美のジャーキー貰って
元気を取り戻した優太
すこぶるご機嫌のようですね。

またお散歩に行きたいようですね。
優太あっという間に
ボシャ男になりましたね。
今度のお出かけはチョキチョキかな?

春らしい陽射しが嬉しい日が訪れるようになりました。そんな日ピッタリの作品をクラ与太でご紹介します。
L.V.ベートーヴェン

 ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 作品19

ベートーヴェンが弱冠16歳の1786年頃から着手したとされるピアノと管弦楽のための協奏曲。何度書いてされていてほぼ現在演奏される形になったのは1795年で同年3月にウィーンのブルグ劇場で作曲者人のピアノで行われている。その後1798年にも改訂されている。なお、このコンサートがベートーヴェンのウィーンでのデビューを飾るもので、好評を得ている。しかし1801年12月まで出版されることがなく、1794年に着手され遅れて完成されたハ長調の協奏曲がこの曲より同じ1801年に9ヶ月前に作品15として出版されたため第2番とされている。献呈はウィーンの宮廷顧問官のニケルスベルク。管楽編成ではフルート1,オーボエ2,ファゴット2,ホルン2に弦楽器が5部と、トランペットやクラリネット、テンパニィなども使われている1番よりずっと小規模となっています。これは劇場での公衆の面前での演奏よりは貴族の館などでも私的に演奏されることを想定して書かれるためと考えられています。第1楽章Allegro con brio 変ロ長調 ソナタ形式 まさにアレグロ・コン・ブリオを地でいく生き生きとして輝かしい音楽、展開部の緊張感る短調の部分も明るさ日差しに出来る心優しい木陰のように感じる幸福感に溢れています。 第2楽章Adagio 柔らかで優しさに満ち溢れた心安らぐ音楽です。 変ホ長調 変奏曲 そして問題の第3楽章Rondo Molto allegro変ロ長調 ロンド形式 実は作曲者が納得せずに改訂していった楽章です。1楽章以上に短調の影が差し込むのですが、それが音楽をより前に進める原動力なっていきます。この辺りがいかにもベートーヴェンらしいと私は思っています。モーツァルトの作品が哀調を色濃くするのと対照的です。そのためいくら腕っこきの演奏者でも楽譜をなぞるでけの演奏では詰まらない音楽に終止してしまいます。その点同じ終楽章ロンドでも1番の方は音楽自体に面白味が存在するので演奏の資質に関係なく楽しめる曲なので1番の方を評価するのも頷けます。今回の私チョイスはマルタ・アルへリッチ自身の弾き振りによるロンドンシンフォニエッタとの競演盤。1983年録音です。 アルへリッチはこの曲を得意にしていたようで、録音でも他にシノーポリ指揮フィラディルフィア管弦楽団と1986年に、アバド指揮マーラー室内管弦楽団と2004年に録音しています。しかしそれぞれ素晴らしい闊達な演奏ですが、弾き振りという事もあり音楽する楽しさが最も感じられます。YouTubeではやはりアルへリッチでシャイー指揮ベルリン放送交響楽団のライヴ演奏を貼り付け置きます。アルへリッチらしさの満載です。


ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第2番/アルゲリッチ/シャイー/ベルリン放送交響楽団(1985 2 18)

優太は待ってましゅよ。クラ与太 フォーレ 子守歌作品16

このところジージもバーバも帰りが遅いでしゅ。
優太寂しいでシュ。
ジージは優太がお眠になってからしか帰ってこない。
それどころか、次の朝にも帰ってこなかった。
優太のこと見限って何処かに行ったかと思ってしまた。
でもその晩遅く帰ってきました。
しかもお肌つやつやになって、
どうやら温泉で楽しんできたようです。
でも仕事だと自分では言ってました。
でも他のワンコの匂いもしたので
怪しいでシュ。

ジージは優太にご機嫌取りか
好物のジャーキー買ってきたようです。
早くちょうだいな。

ジージからチョビッと
ジャーキー貰った優太ですが
それで満足する優太ではありません。

でも優太はジャーキーもらうよりも
たっぷり遊んで欲しいのでしょうね。
ジージの職場は利用者さんが一日あたり5人も増え
大型の送迎車がやってきます。
そのための準備に大童。
桜の咲く頃には落ち着くからね。それまで
優太我慢だよ!

今日のクラ与太は年度末も近づき気ぜわしい日々を過ごされている方に一時の安らぎを与えるのに相応しい曲を取り上げます。
 ガブリエル・フォーレ 子守歌 作品16


フォーレの子守歌と言うと、原曲がピアノ連弾で管弦楽の編曲でも有名な作品56の組曲「ドリー」の1曲目の子守歌も有名です。余談ですが「ドリー」のほうは妻マリーの友人で不倫相手では目されているエンマの娘エレーヌの誕生日祝いに書かれた曲です。父親はもしかしてフォーレなのではないかとも街の雀のもっぱらの話題だそうです。クラオタ名ならご存じの通りエンマは後にドビュッシーの夫人に収まっています。与太話満載なので後日取り上げます。曲調も似ており間違って認識されている方も少なくないのではないでしょうか、さて本題の作品16の子守歌(Berceusu)ですが、フォーレ18才の1879年の作曲です。ヴァイオリン曲として書かれています。ニ長調8分の6拍子、若書きとは思えない肩の力が抜けた軽やかで洗練された曲です。作曲当時から人気曲になった広く知られるようになってのですが、そのことで軽い「サロン音楽」を書く作曲家としてのイメージが付くことを嫌いこの曲をあえて取り上げることもなかったのですが、それでも代表的な作品として愛好され、チェロやフルートでもしばしば演奏されるようになっています。レースのカーテン越しの午後の柔らかな日差しを浴びてで母親の手でゆれるゆりかごの中、優しく眠る幼子の幸せそうな姿が目に浮かぶ小品です。恐らく意識せずとも耳にする機会が多いメロディーでしょう。
今回私のチョイスはルノー・カプソンのヴァイオリン、ミシェル・ダンベルトのピアノに演奏。2010年の録音です。 フランスらしい洒落ていて決して叙情に走ることがなくそれでいて味わいある演奏です。フルートによる演奏は誰が演奏しても何処か透明感が出すぎるのでヴァイオリンによる演奏をお聴きいただきたいと思います。You Tubeは五嶋みどりさんの演奏を貼っておきます。もう少し洒落たフランスらしさが欲しいよう気もしますが、流石に巧いですね。


五嶋みどり 「子守唄op.16」(フォーレ)

優太はだんだん眠くなる?! クラ与太 モーツァルト ピアノ協奏曲15番

このところジージもバーバも忙しく帰りが遅い。
優太はお留守番頑張って
夜遅くなって眠さに負けずお出迎えですが?

やはり睡魔は襲ってくるようです。
健気ですね。

抱っこして欲しいようです。バーバにアピールです。
 

抱っこされて満足げな優太です。

完全に目がとろんとしてきました。
催眠術にかかったようです。

ベッド移されて
少し寂びそうですね。

春の訪れが待ち遠しい今日この頃、明るく心踊る曲が聴きたくなりますね。ピッタリの曲をご紹介します。
今日のクラ与太は
W.A.モーツァルト ピアノ協奏曲15番変ロ長調
 


クラ与太でもモーツァルトのピアノ協奏曲を何曲か紹介してきました。特に20番以降の7曲はどの曲も素晴らしく人気もありまし、演奏回数も多いのです、しかしその前の15番から作品も劣らず素晴らしい作品であります。特に第15番はウィーンで独立して自作の演奏会を開くなど積極的な活動を開始した1784年の28歳の作品。自信に満ち溢れた曲調になっています。彼自身も彼の活動が順調で特にこの変ロ調の作品が好評であったことを父に書き送っています。しかしこの曲の華やかで輝かしく快活な雰囲気の中にモーツァルトの内省的な感性の襞が潜んでいてそれこそがこの曲の魅力の源泉となっている。それ故あのアインシュタインが後期の三大交響曲に匹敵する素晴らしい曲である準えています。
第1楽章 Allegro 快活で童歌のようなシンプルな主題で明るくが華麗に彩られ展開していきます。その流れのなかでも一瞬の曇りを感じさせるフレーズが顕れます。一回そのことに気がつくとこの曲の虜になること間違い無しです。 第2楽章 Andante この曲の白眉。夢見るような柔らかで優しさに満ちた旋律。静寂の中で自分の鼓動を感じるような錯覚を覚えるような音楽です。 第3楽章 Allegro 1楽章にもまして快活なロンド形式のフィナーレ。生命力と喜びに溢れています。春を迎える嬉しさのように思えます。
私のチョイスはアルトゥール・ベネデッティ・ミケランジェロのピアノ。コルド・ガルベン指揮北ドイツ放送響楽団。1990年のライブ録音。燦めきに溢れた名演奏です。YouTubeではこの度2どめのグラミー賞を授賞した内田光子さんのピアノ、ジェフリィ・テイト指揮イギリス室内管弦楽団の全集盤からの録音が聴けます。端正で深みのある好演です。


Mozart - Piano Concerto No. 15 in B-flat Major, K. 450 (Mitsuko Uchida)