マルプー優太と時々クラシック

還暦過ぎてはじめて犬(♂マルプー2015年元日生まれ)と暮らしはじめました。大好きなクラシックの与太話も

優太、もっと遊んで! クラ与太 シューベルト アレグレットD915

寒くて雪とかいろいろあった優太一家
やっと週末です。
優太は遊んで欲しいのですが、
ジージもバーバもお疲れモードです。

優太、催促しています。
「早く遊んで!」

優太、
我慢できずに
ジージの軍手を引っ張り出して
カミカミはじめました。

軍手に飽きた優太
次の獲物を狙っています。
危険です。

ついに優太は
ジージ捕獲されました。
でもまんざらでもないようで
癒されているようにもみえますよ。
優太、明日はチョキチョキだから
早くお休みなさい。

正月も過ぎふと楽しく気ぜわしいシーズンが過ぎるとポッカリ穴があいたようになることはないですか、そんな虚ろな時には明るい曲でなく哀しい曲のほうが元気になれる事があります。今日のクラ与太はそんな小曲をご紹介します。吉田秀和師が「シューベルトほど悲しい音楽を書いた人はいない」と言われた彼の知る人ぞ知る珠玉の曲です。
フランツ・シューベルト アレグレット ハ短調 D915


シューベルトが尊敬するベートーヴェンの死で衝撃を受けたその直後の1827年4月に作曲した5分ほどのハッとするほど美しいピアノ曲。生前に出版されず。1870年にGotthard社から出版されています。偉大な先達の死による空虚感、孤独感を楽聖が珠玉の名曲を編み出してきたハ短調で切々綴っています。ヴェネツァに旅立つ友人のヴァルヒャーのために惜別の曲ともされています。
弱音で歌曲集「冬の旅」の終曲「辻音楽師」に弱似た虚な短調から長調に移るテーマが2回繰り返されて始まります。流れは2つの強音で遮られますが、儚く夢見るような安らぎを感じる旋律で日が差し込みますが、すぐに短調に転じ悲しみが戻ってきます。中間部は変イ長調のコラール風の慰めを感じるような優しさを感じる旋律、やがて悲しみに満ちた主部が戻ってきます。
今回のチョイスはマリア・ジョアン・ピレシュの1997年録音。ポルトガル生まれの彼女の演奏には同国の民族歌謡ファドを思わされる郷愁を感じされる感情表現を感じます。即興曲集に収められています。YouTubeでも聴けますので是非お聴き下さい。



Maria João Pires: Schubert - Allegretto in C minor, D915

優太お眠になりました! クラ与太 マーラー 交響曲1番 ニ長調

寒波来襲。皆さんの地方は大丈夫でしょうか?
優太のお散歩もままならず、
お家でお遊びです。
優太も夕食後もあれこれ悪さしたら
疲れたのか、まったりしていました。
バーバが呼んでるよ!


バーバに抱っこされて
気分良さげな様です。

気持ちよくて
眠そうな目つきの優太ですね。

もう少しで遊んで欲しいそうな優太です。
が?!


バーバにもう一度
抱っこされたもう
眠くてたまらない優太、限界です。

恨めしそうな目つきですが、
優太は自分でケージの中のベッドに行きます。
お休みなさい優太。

今日のクラ与太は青春の絶望、うめき、激動の嵐を描いた名曲をご紹介します。
グスタフ・マーラー 交響曲1番 ニ長調

1月14日放映ののNHKのETV「らららクラシック」ではマーラーの交響曲1番が取り上げられました。以前マーラー第5交響曲を取り上げた時、作曲家としてのライバルは36歳も年上のブルックナーを挙げていました。確かに交響曲作曲家としてはクラシックオタクにとっても比較しやすくやはりライバル視するのは間違いのないところでしょうが、ブルックナーが大器晩成型で長生きしたことを差し引いても当事者にとっては先輩・後輩または子弟関係にあったのかも知れません。その点番組で言及していた4歳年下のリヒャルト・シュトラウスは良いライバルと認識していたのでしょう。ただリヒャルト・シュトラウスもやはり長生きで活躍時期が20世紀の半ばまで及んでいる点、マーラーがこの交響曲を交響詩として構想していた頃、シュトラウスもも「ドン・ファン」「マクベス」「死と変容」「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」「ツァラトゥストラはかく語りき」「ドン・キホーテ」「英雄の生涯」とヒットした作品を残した後は、その後歌劇にその活動のシフトを移している点シュトラウス側からは、作曲家としてのマーラーは存外ライバル視していなかったのこも知れませんね。でも彼の交響詩のヒットがなければマーラーの10曲に及ぶ傑作が生まれなかったかと思うと歴史の綾を感じます。と言うわけで今日のクラ与太ではこの人気交響曲を取り上げます。
マーラーはヘッセン州のカッセル王立劇場の楽長(第2指揮者)に1883年に就任する。しかし、首席指揮者との軋轢があり、その劇場で知り合った人気ソプラノ歌手ヨハンナ・リヒターに恋愛感情を抱くが失恋し、弟子入りを志願した当時最も人気のあったハンス・フォン・ビューローにも冷たくあしらわれなど不遇にあった。特に失恋は1885年に完成された管弦楽の伴奏を伴った歌曲集「さすらう若人の歌」へ結実していく。この歌曲集の第2曲「朝の野を歩けば」が交響曲の第1楽章で第4曲「恋人の青い目」の旋律は第3楽章の中間部に使用されていくなど極めて関わりの深い作品なる。1884年から88年にかけて交響詩として構想作曲されたいる。初演は1889年にマーラー自身の指揮によりやっと歌劇場の音楽監督のポスト得たブタペストのブダペスト・フィルハーモニー交響楽団によって初演された。1楽章と2楽章からなる第1部「若人、美徳、結実、苦悩の日々から」と3~5楽章からなる第2部「人間喜劇」と題されていた。この時点では作品の発想の素になっているジャン・パウルの小説「巨人」のタイトルは付けれていなかった。この版は通常「ブダペスト稿」と呼ばれていています。この2部構成のスタイルは2番、5番、7番、8番、10番などマーラーの交響曲の特長となっています。その後「花の章」と呼ばれる2楽章、3楽章、5楽章に手を入れて1893年の10月にハンブルクで初演。この時に「巨人」のタイトルを付けていて、「ハンブルク稿」と呼ばれています。しかも各楽章にも副題が付されています。第1楽章「春、そしておわることなく」第2楽章「花の章」第3楽章「順風に帆をあげて」、第4楽章「座礁、カロ風の葬送行進曲」第5楽章「地獄から天国へ」。その後1896年のベルリンの演奏で「花の章」を削除して、タイトルと副題を削除して、ホルンが7本に増強されいる。この1899年版が交響曲と題されて出版されています。
第1楽章 ニ長調 4/4拍子序奏付きソナタ形式 ゆるやかに、重々しく 弦楽器が軽く弦を抑えて倍音を引き出せるフレジオレット奏法による印象的なオーズとリアの神秘的な森の夜明けを感じさせる序奏に始まり、「さすらう若人の歌」の旋律による第1主題が若者の楽しげな散策する姿を描いている。メンデルスゾーンの歌曲「羊飼いの歌」のモティーフも顕れティンパニの強打によって印象的に締めくくれます。第2楽章 イ長調 3/4拍子 スケルツォ3部形式 力強く運動して、しかもあまりはやすぎず 素樸で活気に満ちた農民舞曲 ボヘミア風な雰囲気もあます。第3楽章 ニ短調 4/4拍子 荘重に、威厳を持って、緩慢にならぬように 3部形式 ティンパニのかすかで単調なリズムが刻み、コントラバス独奏で虚無的な旋律を奏でる。これはオーストリアの森の動物たちの葬送行進曲と言われています。やがてオーボエが哀切きわまるテーマを奏で感情の高まりを迎えます。ト長調の中間部はハープの前奏に伴われ「さすらう若人の歌」の「恋人の青い目」がうっとりするような美しさで歌われます。第4楽章 へ短調2/2拍子 ソナタ形式。嵐のように激動して シンバルの強烈な一撃で始められる激動の音楽。極めて緊張感と躍動感のある目眩く音楽。半音階で下降するモティーフで高揚し、激情的な第1主題が提示されます。第2主題は嬰ハ長調の美しい旋律。ソナタ形式の展開部では激しい戦いを描き、やがてクライマック。ニ長調のコーダでは「らららクラシック」でふれた7人のホルン起立よる凱歌。勝利の歓喜となります。外面的で皮相な音楽との批判もないわけではないのですが、若きのマーラーのメルクマール。素晴らしい作品です。
今回のチョイスはブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団。1961年録音。必ずしも細かに楽譜を忠実に演奏しているわけでなく、曲を自身の中で存分に消化してあるべき姿に再構成しています。決して細部を強調してエキセントリックに陥ることなくこの曲が持つ音楽的な魅力を余すことなく伝えることに成功していて他に類のない名演だと思っています。まずこの演奏からお聴きいただきたく思っています。YouTubeでも鑑賞できます。



マーラー 交響曲 第1番 「巨 人」 ワルター/コロンビア響 Mahler Symphony No.1 「Der Titan」

優太、白鳥に会いに行く。クラ与太 シベリウス 交響詩「トゥオネラの白鳥」

ジージとバーバが揃って休み月曜日
寒いのですが、優太はちょっとだけお出かけです。
車で待っています。

 

10分たらずのドライブでやってきました。
伊達市梁川の「五十沢水辺の小楽校」
近所の子供から大人まで清掃して阿武隈川をキレイにしています。
白鳥の飛来地。鳥インフルエンザ騒ぎの前は餌づけもしていて
沢山の白鳥さんがいました。
いまでも姿を見かけることが出来ます。

優太を見つけると
近寄ってきてくれました。

優太が珍しいのか
つぎつぎとやってきました。


でも優太は怖がって
バーバに抱っこされてブルブルとびびってイマした。
弱虫なのかな?


白鳥を描いた曲というとチャコフスキーのバレエ「白鳥の湖」やサンサーンスの「動物の謝肉祭」の「白鳥」が有名ですが、寒さの中で佇む白鳥の姿を神秘的に描いたフィンランドのシベリウスの「トゥオネラの白鳥」が私にはもっとしっくりくるように感じられます。
クラ与太
ヤン・シベリウス 交響詩「トゥオネラの白鳥」作品22の3


シベリウスが1893年に作曲されたされる4曲からなら「レンミンカイネン組曲」の第2曲。フィンランドの叙事詩「カレワラ」の第16章でヴァイナモイネンが呪文を求めて黄泉の国であるトゥオネラへ赴くものの逃げ帰って来るという逸話に基づいた作品。当初はオペラとして構想されたが、バイロイトでワーグナーの作品に接して、自分の音楽特性はオペラに向かない思い管弦楽作品として完成した曲。当初はオペラの前奏曲として構想され他の曲に先立って作曲された。物語の筋を描かずに黄泉の国の川を漂う白鳥の情景を描いている。暗く神秘的な曲調でありながらシンプルで解りやすい事もありシベリウスの数ある交響詩の中でもフィンランディアに次いで人気のある作品となっている。日本初演時には「黄泉の白鳥」と言う名で紹介されいる。当初は物語の順に組曲の3曲目に置かれていたが、後に演奏効果を考えて2番目で演奏されるようになっている。
曲はAndante molto sostenuto 4/9拍子 透明で沈鬱な序奏に続いて、イングリッシュ・ホルンのほの暗いモティーフが吹かれ、それを弦楽合奏が呼応して静かに曲は進行していく。見も凍る凍てついた空気。ほの暗い明かりのもと白鳥の白さが水面に漂う。私はふと若山牧水の「白鳥(しらとり)はかなしからずや空の青海のあをにも染まずただよう」を思い浮かべてしまいます。チェロ独奏による高音にのぼっているモチーフと絡み合い悲壮感寂寥感が深まっています。やがて最後の一声のように叫び、静寂で閉じられます。
今回のチョイスは、コリン・ディビス指揮ロンドン交響楽団。2000年録音。 透明感ある手堅い演奏です。YouTubeはユージン・オーマンディ指揮フィラディルフィア管弦楽団の演奏です。弦楽合奏のシルクのような音色は抜群です。


トゥオネラの白鳥  シベリウス