マルプー優太と時々クラシック

還暦過ぎてはじめて犬(♂マルプー2015年元日生まれ)と暮らしはじめました。大好きなクラシックの与太話も

優太トリミング。クラ与太ドヴォルザーク弦楽セレナード



優太地方、豪雨も止んで、抜けるような秋空です。
傷跡もあり、市内で道路が崩落して国道がまだ不通箇所が残っています。
昨日は優太毎月のトリミングへ出かけました。かみさんも休みを取れたので夫婦で預けにいきました。
トリマーさんとかみさんの話し合いで、耳の毛を短くして男っぽさ強調しました。本人もスッキリして喜んでいます。私的にはチョーカーというか蝶ネクタイつけたら、CXの朝の番組のアナウンサーK氏に似てきたようでやや複雑な心境ですが、
ちょうど自宅に戻ったときに、町内会小型犬のボス、チョコちゃんがママと散歩中。
女性陣井戸端会議開会。ワンコ同士も楽しそうに。私だけ手持ちぶさたでした。


今日のクラ与太はチョコならぬチェコの作曲者ドヴォルザークが34歳の時書いた傑作。
弦楽セレナードホ長調 作品22。
有名なのは4楽章のラルゲットですが、2楽章のワルツメランコリックな旋律も耳に残ります。
クラ与太的には高橋大輔選手が使ったイタリアの作曲家ニーノ・ロータの1954年の映画音楽「道(ジェルソミーナ)」のテーマと4楽章の主旋律の類似です。映画は監督フェデリコ・フェリーニの傑作です。これは単なる類似という説もありますが、ドヴォルザークの著作権切れの年に書かれている事。映画音楽に使われたクラシック音楽というレコードが発売されてもニーノ・ロータが否定しなかったと言う2点からいって状況証拠的には全く黒。パクリであることはほぼ間違いない思っています。さすがゴッド・ファーザーの作曲も手がけたニーノ・ロータと言ったら刺客がくるのでしょうか。
好意的に今風に言えばジェネリック音楽?


弦楽セレナードではこのテーマが2楽章のワルツでも使われる他、終曲でも形を変えて出てくるなど全曲が有機的に統一されるなど完成度が高い作品です。ぜひ4楽章だけを聴かずに全曲を聴いて欲しいものです。


 






優太ゴメン。犬はブドウNG。クラ与太 ブラームスクラリネット三重奏曲

台風の進路から離れている優太地方でも豪雨の朝をむかえました。
皆さんの地方をいかがでしょうか?優太の待ちも以前洪水の被害を受けただけに心配です。
被害が起きないことをお祈り申し上げます。


で、昨晩はもう一つ慌てたことがありました。
夕食時に頂き物の地物高雄を食べていたら、優太食べたいモード。
一粒皮を剥いて食べさせてあんまり好みじゃなかった風なので、黄金桃あげました。
就寝しても雨音で目が覚め、枕元のスマホで見ると1時過ぎ、犬の気持ち更新されているな、
今日は確か犬に悪い果物だったよな。見てみるとブドウ!虫の知らせだったのか!
飛び起きて優太を見ると、白河夜船熟睡中らしい。であれこれググってみると、
ブドウは腎不全の原因となる可能性があり、元気がない、嘔吐する、水をよく飲む、尿の異常に多く出る又は出ないの症状がでたら即病院へ。
中毒の出る量は体重1kg辺り32g位らしい。特に皮が危険らしい。
ならまず大丈夫と思っても、目覚めて優太がいつものように元気でいるのを確認するまで寝付けませんでした。
残ったブドウは優太の安全を考えて全て私のお腹に消えたことは言うまでもありません。


今日のクラ与太、J.ブラームス、クラリネット三重奏曲 イ短調 作品114


一時は引退を決意したブラームスが、偶々マイニンゲンを訪れ、その地の休廷オーケストラのクラリネット奏者、ミュール・フェルトの演奏に接し、感動して作曲した作品群の1つです。
その中ではクラリネット五重奏曲がよく知られていますが、作曲者自身や仲間内ではこの曲のほうが優れていると思われていたようです。
チェロの独白から始まり、それをクラリネットが受け継ぎ、ピアノが彩る冒頭から聴くものの気持ちを捉えます。白眉は3楽章アンダンテ・グラジオーソ。静謐な美しさはブラームスのメロディーのなかで最高のものだと私は思っています。
もし、五重奏曲ほど身近でない原因があるとすれば、
1.五重奏曲ほど枯れていなく、情熱が沸々とわき出す部分がある。
2.クラリネット、ピアノ、チェロの名手をそろえて取り上げるのに他のプログラムがない。
五重奏なら弦楽四重奏団が好みのクラリネット奏者を呼べば済むこと。ギャラちょっと弾めばOK。
3.五重奏曲なら同じ編成でモーツァルトも名曲で、裏表で録音すればLPが売れた。
の三点だと思います。


私が今回聴いたのは、
カール・ライスターのクラリネット。タマス・ヴァサリーのピアノに、チェロはオットマール・ボルヴィズキー。DGの録音です。ウラッハなどウィーン系の演奏者によるものもお薦めですが、独逸風の渋さもと熱さが調和している演奏の方がこの曲にはあっているように思えます。
秋に聴くのに最良の一曲です。意外とブラームスも泣けると再認識していただけると思います。



私が




優太も一緒に、クラ与太です。



優太地方、秋雨前線停滞中。昨晩から雨降りが続いています。
散歩にも行けませ~ん。
ボール遊びにも、その他のおもちゃにも食傷気味で、まったりモードの優太です。
例のクラ与太で取り上げたパラディス偽作の原作と言われるウェーバーのヴァイオリンソナタ集のCD
が届いた(喜)じゃ~出勤前の散歩タイムで聴いてみるか?
書斎に行こうとすると優太ワン。「いっしょに聴かせて下しゃいな」
と言うわけで優太にもクラ与太参加と相成り、でも私の定席を占領されました。


今回取り上げるCDは



イザベル・ファウストのヴァイオリン、アレクサンダー・メルニコフのフォルテ・ピアノ。
ウェーバー ヴァイオリン・ソナタ集 作品10他
今年ロンドン交響楽団の日本公演にソリストとしてブラームス協奏曲を好演して、なじみ深いイザベル・ファウスト。
ピリオド奏法も不自然さがなく心地よく聴けます。優太も気持ちよさそう。
このウェーバーの作品は、正しくは「ヴァイオリン助奏付きピアノ・フォルテのためのプログレッシブ・ソナタ」 何が進歩的?どうやら、学習中と言った意味らしいです。教本的にも使える練習曲。
でも、実態はヴァイオリンとフォルテ・ピアノがバシバシ・ガンガン絡んでいく結構ノリノリ調なのです。蛇足ながら、ざっくり「ピアノ・フォルテ」と言うとピアノ全般を指すのにたいして、
「フォルテ・ピアノ」というと、リストが活躍した頃、19世紀半ばに改良された現在のモダーン・ピアノに成る以前のタイプのピアノを指すことが多いです。
で、ヴァライティに富んだ作品集で躍動する舞曲風なものや、古風なものや、オリエント風のエキゾチックな曲など楽しんで練習が出来るように工夫されており。楽譜も売れたのも当然でしょう。
もっとも作曲家としては難しい仕事だったらしく、同じ曲数の交響曲を書くのと同じくらい大変だった述べているようです。
で聴き通して、何処があのシシリアーノに似てた?聴き比べに突入。
シシリアーノと表記されたいるのもは全然別物。どうやらCDでは最後に納められている1番の2楽章「ロマンツェ ラルゲット」がそうらしい。
でもメロディー自体も何音か違う、昼間部に相当する旋律もなし、今話題のロゴよりも似ていない。
参考にしてサミュエル・ドゥシュキンが仕上げた作品。これが私の判定となります。
でも原曲も楽しい作品です。お薦め