マルプー優太と時々クラシック

還暦過ぎてはじめて犬(♂マルプー2015年元日生まれ)と暮らしはじめました。大好きなクラシックの与太話も

本日の一番 優太対優太郎  クラ与太 ベートーヴェンのピアノ協奏曲2番


優太地方、秋雨続きで散歩にも出られず。ストレス充満。爆発寸前。
軽く遊んでやってもヒートアップしていき、暴走犬状態(^^;
ケージ・インしても昨晩は眠れなかったらしく、朝方ちょっと吐いたようでちょっと心配。
でも、結構元気にしているので少なめにフードをあげるとすぐ爆食(笑)
続いて快便。状態もほぼ良好。一安心。
雨が小やみになった瞬間をとらえてショートコース散歩。多少落ち着いたようだ。
「テッド」を地上波でやったのを見て、優太のおもちゃの縫いぐるみ第1号優太郎が
壊れて放置しされていたのを思い出して修理してみた。
優太の入院騒ぎの時に、かわいそうに思ってお見舞いにと買った優太郎。
当時は優太より大きかった。が、たちまち背中を食い千切られた。思い入れのある縫いぐるみ。
優太がお気に入りのソファーに上がったので、優太郎も置いてみた。
忽ち因縁の取り組みの開始。カメラを構える前に、勝負はあっけなくついた。
優太郎は土俵ならぬ、ソファーから飛び出していった。
カメラは土俵際の判定の為、足下だけをきっちり捉えていた(^^;


今日のクラ与太 ベートーヴェンピアノ協奏曲2番 変ロ長調 作品19
たまにはベートーヴェンも聴きます。テレビで広島交響楽団とアルゲリッチとの同じベートーヴェンのピアノ協奏曲1番を放送されていた。流石アルゲリッチと思ったので、手持ちの2番を取り出して聴いてみた。
ベートーヴェンはクラ与太的には、通常知られている1番~5番とヴァイオリン協奏曲からの編曲と秀作の変ホ長調の計7曲。ピアニストとしてデビューしてもっとも重要な収入源を協奏曲を自作自演で稼いでいたので、作品には満足するまで手に入れていたので、習作を描いた直後から書き始めて1786年に書き始めて計4稿を数えている。その為に出版もおくれて後から書いたハ長調の後になり2番となってしまった。曲調はモーツァルトの同じ変ロ長調の27番や後の交響曲4番などにどことなく似たフレーズもありどことなく成長過程の作品といった雰囲気がぬぐえないかも知れない。特に終楽章には物足りなさを感じなくもない。でも2楽章などハッとする美しさもあります。楽しめる作品です。
今回聴いたのは全集盤でなく、アバトとマーラー室内管弦楽団との2000年のライヴ盤。
あうんの呼吸のメンバーによるいきいきとした演奏。ヴィブラートを押さえた今風?の弦も爽やかさも共感を覚えます。この演奏では終楽章のもの足らなさもあまり感じません。勝負あった。






優太班長任務完了(笑) クラ与太 シューマン幻想小曲集Op73


優太地方生憎の天候が続いています。
悪天候でも町内会班長の任務は遂行しなくてはなりません。
優太、やや早起き。で、まず爆食。夏ばての食欲不振の時とは別犬のようです。
快眠・快食だと快便。うんPも健康良好の印。で朝の任務を開始します。
「市政便り」「社協だより」「議会便り」書類確認してセッティング。
まず、ピンポーン。在宅なら手渡し。優太はなでなでして貰ってドヤ顔。
ワンコのいるお宅では、犬同士の挨拶もかかしません。
不在ならポストイン。最初はゆっくり、でも段々スピードアップ。
予定より早く任務を完了。ご褒美に好物の骨ビスちょうだいな。
その隙に横顔撮ってみました。意外と鼻が高いですね。


今日のクラ与太は、ロバート・シューマン「幻想小曲集」作品73。
彼には同名のピアノ独奏曲、作品12もありどちらかと言うとより知られているかも知れません。
こちらは、クラリネットとピアノの為の作品です。チェロやヴァイオリン為の編曲譜一緒に書かれています。
チェロによる演奏の方が馴染みが深く、演奏会や録音も多いようです。冒頭のゆっくりとした主題をチェロが唄うのは趣があり心に染みるものがあります。しかし、この3つの部分から作品。
「静かに、感情を込めて」「活発に、軽やかに」「急速に、燃えるように」スピードアップします。
チェロのよる演奏だとこのテンポアップが恣意的になるように思えます。特に最初が思い入れ強い演奏ではそのように私には思えます。2部と3部にある半音階によるスケールなどクラリネットによる演奏は絶妙です。
今回の録音はアメリカ人による演奏。クラリネット、デヴィット・シフリン、ピアノ伴奏はキャロル・ローゼンベルグ。節度ある透明な音色で感情移入の少ない処がかえって、作曲者の思いを伝えているように私には思えます。DELOSレーベル。



優太の念力! クラ与太、曰く付きのシシリアーナ

すっかり秋めいた気候の優太地方。けさも小雨がしとしと。
優太の食欲も戻って、エサ差し出すと爆食い。
かみさんは早番で、私は遅番出勤。散歩に行けない。
時間が結構あるし、さすが二度寝するわけにはいかないし…。
一人でいるときは滅多に優太を撮らないけど、やってみるか?
どうせだからカラットキーパーの中で眠っている旧型レンズでも使ってみよう。
てな訳でアダプターを噛ませないと使えない35mmのマクロレンズをつけてみた。
部屋が散らかっているから、絞り開放で優太に向けると、優太全力で走り回る?!
ちょっと静まったので、半押しでピント合わせをトライするも、迷っているらしくダメ。
結局優太から離れて、真ん中に鼻をもってきたらそこにピントがあってシャッター切れた。
優太念力でアップ写真拒否したな!? 写真教室ではダメな構図の見本。


今日のクラ与太。サミュエル・ドゥシュキン編「シチリアーノ」
人当たりのよい旋律が魅力的な曲です。ただクラ与太的にはつっこみどころ満載の曰く付きの作品。
従来はモーツアルトと親交のあった女流ピアニス、トマリア・テレジア・ファン・パラディス作曲とされていた。
その楽譜をポーランド出身のヴァイオリニストのサミュエル・ドゥシュキンが発見しピアノ四重奏に編曲したと言うことになっていた。
だが、テーマがウェーバーのヴァイオリンの為のソナタ2番とそっくりなことから、
そのテーマを使った編曲であったので、勝手にパラディスの作品にして発表したと言うのが真相らしい。
なんと手の込んだことをしたのだろう。摩訶不思議。
しいて下世話に考えると、レコードが収入源になる前は楽譜の売り上げが重要。
ところがウェーバーのヴァイオンリンソナタ。技巧的でなく演奏し易いため楽譜が普及していた。
でウェーバーの作品の編曲では売れない。そこで別物にして楽譜を売ろうした。
ましてや伝説的なパラディスの作品ならヒット間違いなし。
気持ちのよい話ではないが、当たらずとも遠からずだと思っている。
今回聴いたのは、ジャクリーヌ・デュプレのチェロ。ジェラルド・ムーアのピアノ伴奏。
録音は1962年、と1963年?
まだ17~8歳のアイドル的な存在の天才少女チェリスト。
EMIが社運をかけて、最高のスタッフを集め。ロンドンの最高のスタジオで録音。
相当売れたアルバムとなったようだ。
ただ不思議なことに、このシシリアーナとシューマンの小幻想曲集は2回分のテイクが納められている。これはCD化される時に両方納めたのかもしれないが、必ずしも先の録音にどう聴いても問題はない。なぜこんな事をしたのだろうか。
演奏もそう変わりないのだからなおさらです。強いて言えば62年のほうが多少アドリブがあったり自在にしているのにたいして、63年のほうが楽譜に忠実にしかも一音一音を丁寧に弾いている。完成度的には63年録音だが、62年のほうが後年のデュプレの情熱的な弾き方に近く捨てがたい魅力がある。もしかしたら師匠筋からのダメだしだったかな。
でもはっきりしているのは押しも押されもしない名曲名演。楽しんで聴いてください。