マルプー優太と時々クラシック

還暦過ぎてはじめて犬(♂マルプー2015年元日生まれ)と暮らしはじめました。大好きなクラシックの与太話も

優太、春眠暁をなんとやら… クラ与太 J.オトテール 組曲ロ短調

みちのく優太地方も春めく日が多くなりました。
優太もジージがお休みの日はお散歩を満喫です。

 

お散歩から帰るとジージは見慣れない楽器を吹き出しました。
オカリナです。ジージの施設に町内の愛好家の方が慰問演奏に来て、
ジージが興味をもってはじめたようです。

 

でも全くの初心者のジージそれなりに吹けても
変な音もちらほら
優太も我慢の限界を超したようです。

 

そんなこともあって優太
新しいベッドを買って貰いました。

ぐっすり眠れたようです。

 

就眠暁をおぼえずではありませんが、
優太ベッドにず~っと居たいようです。

 


今日のクラ与太は最近オカリナをはじめて笛もの作品を聴くようになったのですが、そんな関わりの中で今まであまり馴染みのなかった作品に惹かれることが少なくなかったのですが、その中でもお奨めの逸品をご紹介します。
J.オトテール 組曲ロ短調 作品2-4


ジャック=マルタン・オトテールは1674年に管楽器製造の職人の子としてパリに生まれた。31歳の時ルイ14世の宮廷楽団の一員ともなりフルート演奏かとして活躍した。ファゴットの演奏にも長けていた。当時のフルート前身であるフルートトラヴェルソ(横笛のフルートの意味)を改良し現在ではバロックフルートと呼ばれる楽器を生み出している。吹き口であるマウスピースがある、頭部大部分の音孔(穴)のある胴体、一つのキーのある音孔のある脚部の3部分に分割するというアイディアは彼の発想による。この事によって半音も比較的自在に吹けるなど音楽的な表現力も飛躍的な発展。その能力を生かす数多くの作品も残している。その後、ドイツ人のベームによって金属製で数多くのキーを持つ現代のフルートが1847年の発明されまでこのオトテールの楽器がフルートとして用いられていた。現代のフルートに比べて音域によっては音色が違い、半音は暗くなるなど欠点があるが、それ故味わいのありピリオド楽器(古楽器)復興の気運も手伝って耳にする機会が増えていてる。バロック時代の作品だけでなくモーツァルトやベートーヴェンなども作品も彼の時代の楽器で演奏されることも少なくない。残念ながら彼の作品は一部のフルート愛好家の間でしか一般的ではないのが現状です。今回ご紹介する組曲ロ短調はその中では比較的知られている作品です。現在ではフルート、チェンバロそして低音を補充する形で奏でるヴィオラ・ダ・ガンバで演奏される。曲はプレリュード(前奏曲)アルマンド、サラバンド、エアー、ガヴォット、ブランネル(村の舞曲)に2つのメヌエットから成り立っていて、J.S.バッハの管弦楽組曲2番によく似た舞曲からなる成り立っています。作曲年代もほぼ同時代でやや先行して作曲されているようなのでバッハも参考にしているのかもしれません。バッハの作品に比してより流麗で優雅、まるで衣擦れの音を感じるような名作です。
今回のチョイスはバルトルド・クイケンのフラウト・トラヴェルソ、ロベルト・コーエンのチェンバロ、ヴィーラント、クイケンのヴィオラ・ダ・ガンバ2000年にオランダはハーレム市のドープスヘヅィンデ教会の録音。古楽感を強調することもなく自然で楽しめる演奏です。YouTubeでリコーダーによる演奏が聴けるようなので貼り付けておきます。



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