マルプー優太と時々クラシック

還暦過ぎてはじめて犬(♂マルプー2015年元日生まれ)と暮らしはじめました。大好きなクラシックの与太話も

優太アフロに驚く!!! クラ与太 ヴィヴァルディ 室内協奏曲RV94

ジージの職場は2月からサービス時間延長とかで
バタバタして優太とのふれあい時間がありません。。
そんな時ジージの知り合いが静岡から訪ねてきました。
一目見て優太驚いています。

ピジョンフリーゼのうさぎちゃんです。
まずは記念撮影を
なかなか気があいませんね。
うさぎちゃんは以前
伊豆大室高原のDOGカフェで看板犬だったようです。

でもなかなか気があいません。
さすがにうさぎちゃん看板犬風格が違います。

うさぎちゃんが帰った後
優太お疲れだったようで
甘え顔です。

それでもまた誰かに会いたいらしく
ソファーの上から表の様子覗っています。
ぷくちゃんでも良いからこないかな?
パパさんが夜勤だからね。

 

あれこればたばたしているジージやぷくちゃんパパすが、こんな時は躍動感があるシンプル音楽がピッタリします。そんな時にピッタリの底抜けに明るくチャーミングな作品をクラ与太でご紹介します。


アントン・ヴィヴァルディ室内協奏曲ニ長調 RV94




ヴィヴァルディが1720年前後に作曲した。室内協奏曲。生まれ故郷のヴェネティアのピエタ慈善養育院付属女子音楽院の音楽教師としてその楽団の演奏で人気を得て、やがて当時オーストリアのハプスブルク家の所領となったマントヴァで宮廷楽長のポストを得るとともに。サンタンジェロ劇場などでオペラに取り組むなど活動の幅を広げていった時期の作品。多忙を決めた時期、そのため自作の旋律なども他の作品に使用することも多かっとようです。この曲と前後して書かれ1725年に出版された代表作「四季」を「和声と創意の試み」と題されたヴィオリン協奏曲集ともよく似たフレーズにつく、このRV94の2楽章ラルゴの美しいフレーズは「四季」の中の第4曲「冬」の同じ2楽章「ラルゴ」と瓜二つです。弦のピッチカートの扱いも同じですが、「冬」のヴァイオリンの音色よりもこのRV94のリコーダーの音色のほうがピッタリと馴染むように感じられます。もちかすると此方がオリジナルかも知れませんね。「冬」の方がNHKの「みんなの歌」で「白い道」されに親しまれたのですが、このRV協奏曲はFM東京の長寿番組、詩人串田孫一しのパーソナティを務めた「音楽の絵本」で取り上げられ音楽ファンに知られることになっている。ちなみに「扉」と題する詩で、「扉をあければ星の空 春は匂いとなって」と春の宵を題材にしている。


リコーダー、オーボエ、ヴィオリン、バスーン、通奏定音による演奏。第1楽章 Allegro 明るく華やか楽章。リコーダーがソロ楽器的に活躍します。バスーンの音色が木訥とし味わいを醸し出しています。第2楽章 Largo リコーダーの旋律が白眉。ヴァイオリンのピッチカートが華やかに彩ります。珠玉の音楽です。第3楽章 Allegro ワクワクと心躍るフィナーレ。リコーダーが活躍しますが途中のヴァイオリンソロはキュートです。オーボエもチャーミングです。10分ほどの作品。


今回の私のチョイスはジョヴァンニ・アントニーニ指揮とリコーダー、イル・ジャルディーノアルモニコ。1992年録音。1985年にミラノ結成された古楽アンサンブルの面目躍如たる演奏です。ラテンのノリで活き活きとした音楽が展開します。ジョヴァンニ・アントニーのリコーダーを筆頭にオーボエのパオロ・グラツァイのオーオエ、アルベルト・グラツァイのバスーンなどピリオド楽器の最高の使い手の妙技を堪能したいものです。YouTubeでもお聴きいただけます。ライヴ録音だけに愉しさも一塩です。




Il Giardino Armonico - Vivaldi - Concerto in D Major RV 94

優太、今年の初チョキチョキは? クラ与太 チャイコフスキー 憂鬱なセレナード

正月休みあけジージもバーバも多忙です。
やっとゆっくり出来るお休みの日
優太のトリミングでした。
たまった野暮用をこなして
蕎麦屋でやっと遅めの昼食を
思った瞬間お迎えコールが
優太トリマーのお姉さんに抱っこされて
待ってました。

 

バーバに抱っこされて
記念のパチリです。
ブルーのリボンは新鮮ですね。

 

うちに帰って
バーバに抱っこされたら
疲れたようで、
早速お眠ですね。

 

次のジージのお休み
何かおねだりの目つきです。

 

さっそく散歩に出かけたら
プクちゃんがママさんに抱っこされて
手を振って貰えました。
パパさんは日曜でもお休みではないので
プクちゃんはお散歩できません。
こんど仲良く散歩したいよね。

 

今日のクラ与太は、正月も過ぎ、淡々とした日々なこの時期ですが、ふと部屋で心地よい曲で贅沢な時を送りたいそんなあなたにお勧めの作品をご紹介します。
P.I.チャイコフスキー 憂鬱なセレナード 作品26


哀愁あるメロディーメーカーのチャイコフスキーが書いたヴァイオリンと管弦楽のための作品としてはヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35が有名ですが、それに先だって3年前の35歳の1875年に書かれ翌76年に初演された演奏時間9分ほどの美しい小品です。ヴァイオリン協奏曲と同様に友人の名ヴァイオリニスト、レオポルド・アウアーの依頼で作曲されたにかかわらず初演はアドルフ・ブロッキーによって行われた点も同じです。
木管楽器の静かな序奏に導かれて、独奏ヴァイオリンが呟くように哀愁感ある美しいメロディーを奏でます。魅力的で印象深いものがあります。この旋律が淡々と繰り返されるうちにチャイコフスキー独特の甘く心地よい空間に誘われていきます。やがて盛りあがりながら動的な技巧的に演奏を披露する。が冒頭の旋律が美しく彩られて歌われ消えゆくように閉じられます。協奏曲の緩徐楽章と言った佇まいの作品です。ただこの曲の魅力の一因は変ロ短調という調性の選択あるかも知れません。協奏曲がニ長調という最も曇りなく美しく楽器が響く調性を選択しているのに対して、どうしてもやや曇った響きになりやすい調性を選択して深みある音色が心の琴線に触れるのではないでしょうか。
今回私のチョイスはギドン・クレーメルのヴァイオリン、ローリン・マゼール指揮ベルリン・フィル。1979年の録音です。必ずしも美音ではなく味わい深い音色が曲想にピッタリだと感じています。YouTubeはパールマンによるライヴ録音を貼り付けておきます。彼の美音が堪能できる演奏です。


Itzhak Perlman - Serenade Melancolique Op 26.

優太、もっと遊んで! クラ与太 シューベルト アレグレットD915

寒くて雪とかいろいろあった優太一家
やっと週末です。
優太は遊んで欲しいのですが、
ジージもバーバもお疲れモードです。

優太、催促しています。
「早く遊んで!」

優太、
我慢できずに
ジージの軍手を引っ張り出して
カミカミはじめました。

軍手に飽きた優太
次の獲物を狙っています。
危険です。

ついに優太は
ジージ捕獲されました。
でもまんざらでもないようで
癒されているようにもみえますよ。
優太、明日はチョキチョキだから
早くお休みなさい。

正月も過ぎふと楽しく気ぜわしいシーズンが過ぎるとポッカリ穴があいたようになることはないですか、そんな虚ろな時には明るい曲でなく哀しい曲のほうが元気になれる事があります。今日のクラ与太はそんな小曲をご紹介します。吉田秀和師が「シューベルトほど悲しい音楽を書いた人はいない」と言われた彼の知る人ぞ知る珠玉の曲です。
フランツ・シューベルト アレグレット ハ短調 D915


シューベルトが尊敬するベートーヴェンの死で衝撃を受けたその直後の1827年4月に作曲した5分ほどのハッとするほど美しいピアノ曲。生前に出版されず。1870年にGotthard社から出版されています。偉大な先達の死による空虚感、孤独感を楽聖が珠玉の名曲を編み出してきたハ短調で切々綴っています。ヴェネツァに旅立つ友人のヴァルヒャーのために惜別の曲ともされています。
弱音で歌曲集「冬の旅」の終曲「辻音楽師」に弱似た虚な短調から長調に移るテーマが2回繰り返されて始まります。流れは2つの強音で遮られますが、儚く夢見るような安らぎを感じる旋律で日が差し込みますが、すぐに短調に転じ悲しみが戻ってきます。中間部は変イ長調のコラール風の慰めを感じるような優しさを感じる旋律、やがて悲しみに満ちた主部が戻ってきます。
今回のチョイスはマリア・ジョアン・ピレシュの1997年録音。ポルトガル生まれの彼女の演奏には同国の民族歌謡ファドを思わされる郷愁を感じされる感情表現を感じます。即興曲集に収められています。YouTubeでも聴けますので是非お聴き下さい。



Maria João Pires: Schubert - Allegretto in C minor, D915