マルプー優太と時々クラシック

還暦過ぎてはじめて犬(♂マルプー2015年元日生まれ)と暮らしはじめました。大好きなクラシックの与太話も

優太、出会い!クラ与太、年末年始に聴きたいラヴソング第2弾 ビリー・ジョエル「This Night」

優太地方、暖冬とは言え少しは寒くなった。
昨日は吹雪いてお散歩できなかったが、
今日は氷点下なれども、日差しもある。



出かけると。すぐに、
路肩の排水路の薄氷に
優太は興味津々!



そんな優太の行く手に、
トイプーのカップルが
それぞれの飼い主さんと一緒に
デート中。
まずはピピ♂君にご挨拶。
優太のシッポは下がりっぱなしだが
無事フレンドリィに迎えられたようだ。



次にヴィーナス♀さんとご挨拶
前の散歩の時に声を交わしているので
初対面ではないような
積極的に近寄っていった。



どうも、優太町内会には♂が多く、♀は少ない。
所謂逆ハーレム状態。
そう言えばヴィーナスちゃん、

先日はチョコ君ともデーとしていたような。
優太に勝ち目は?


今日のクラ与太は年末年始に聴きたいラヴソング第2弾です。
いつもとは逆にカヴァーから紹介します。

ビリー・ジョエルの9枚目のアルバム「An Innocent Man」(1983年発売)に収録されている
「This Night」です。


この曲は「言わなかったかな?僕は恋に落ちる準備ができてなかったんだ。約束しなかったけ?ただの友達でいようと」なんでもろ草食系男子の見本のような歌い出しではじまります。そこから未練たらたらで「僕はその約束を破り始めたんだ。あの場所あの時から」、もう少しくだくだもじもじとした後、「君が今ここにいる。」と覚悟を決め、「気づけば、僕はもう約束なんてかまわない!」の後に来るサビ「この夜は僕のものだ。君と僕しかいない。明日は遠くず~っと遥か。今夜は永遠さ」 壁ドン、顎クイ。ここの旋律が、かの変人のイメージがある大作曲家ベートーヴェンの28歳の傑作、ピアノソナタ第8番 ハ短調「悲愴」の2楽章から取られています。この歌詞を確認すると不思議とベートーヴェンの伝記に書かれている彼の恋愛話によく似てます。奥手で元治も辞していて、それでいていざとなるとパチンとスイッチが切り替わって積極果敢押しの一手。決して少なくないパターンでしょうが…。
原曲は、ベートーヴェン自身が「グランド・ソナタ悲愴」と珍しく呼んだ通り、意欲的な自信作だったのでしょう。芸術性・先進性と解りやすさ大衆性とが高次元でバランスのとれた曲に仕上がっています。1楽章はグラーヴェの序奏から始まりアレグロ・コンブリオのいかにもベートーヴェンらしい闘争的で劇的なソナタ形式。2楽章は、主部がこのアダージョ・カンタービレの変イ長調の美しい主題。中間部の嬰ト短調も印象的。3楽章ロンドは1楽章の第2主題が元になっている軽快なロンド。主題はこれもあれこれカヴァーされている馴染みやすい旋律です。大傑作の多いベートーヴェンの中では、最初の傑作でしょう。この曲を書いた4年後に難聴で苦しみ遺書を書いています。「ハイリゲシュタットの遺書」いやな言い方ですが、もしベートーヴェンの生命がそこで絶たれていたとしても、この曲だけで名が後世に残ったのは間違いありません。この曲のお奨めはフリードリヒ・グルダのアマディオレーベルへの全集盤をお奨めしてきましたが、ルドルフ・ゼルキンによる演奏の素晴らしさを再認識しました。音質も改善されているのかも知れません。

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