「バーバ、元気を出してね。」優太。クラ与太 モーツアルト アヴェ・ヴァルム・コルプス
優太ブログをご声援いただきましてありがとうございます。
お陰様で、もうすぐ1万アクセスなります。
ブログ更新をお休みしようと思いましたが、
日々のなすがままを記録として綴るのが本筋と思い
仔細をアップいたします。
昨晩、優太家に訃報が伝えられました。
バーバの実父が亡くなりました。
私ども夫婦は諸事情で、
父とは疎遠のままで、
バーバの実母との3人で暮らし参りました。
その母は一昨年に亡くなりましたが、
その寂しさの埋めるために
優太を迎えることとなりました。
その父の訃報が父の親戚より伝えられました。
その直前優太が急に吠えだしたのは、
虫の知らせだったのでは思わずにいられません。
バーバにはあれこれ思うことも在ったようですが、
意を決してご遺体に対面しようと
でかける事になりました。
ジージはお仕事を休めないので、
ジージと優太は駅まで送っていきました。
今日のクラ与太は,
W.A.モーツァルト アヴェ・ヴァルム・コルプスK618
モーツァルトは敬虔なカトリック信者の両親から生まれ育ちました。13歳の時には地元ザルツブルグ大司教のもとで教会音楽を作曲演奏しました。彼の音楽はカトリック教会の音楽によって育まれたのです。やがて音楽的により表現と活動の広がりを求めウィーンに移り住み教会音楽とは疎遠になったかに見えます。しかし結婚やその他人生の岐路には教会音楽を手がけています。期せずして人生の終演近くで書いたのが、この「アヴェ・ヴァルム・コルプス」と未完に終わった「レクイエム」。この曲は妻のコンスタンツェの温泉療養を世話してくれた合唱指揮者のアントン・シュトルの為に、1791年6月感謝の気持ちで書いた46小節の聖体賛美歌。「我らが臨終の試練をあらかじめ知らせ給え。」
ニ長調 アダージョゆったりとしたテンポでシンプルで半音階で下がるこ純粋で透明な旋律ではじまります。やがて5度上の属調のイ長調に転調。今度は半音で半音階であがっていき、ヘ長調からニ短調へそして主調ニ長調に戻っていきます。真っ白の霧の中に光が差し込み霧も晴れていく。思わず息をのむ見事な転調です。やがて落ち着いた中にも高まり歌が終わり、弦の響きが静寂の中に消えていきます。
今日ご紹介するのはトン・コープマン指揮アムステルダムバロック管弦楽団・合唱団による演奏。古楽器の清らかな音色で、端正な佇まいながら情感豊かの演奏です。1994年エラート録音。