優太我慢できるかな?クラ与太 ビゼー「アルルの女より間奏曲」
昨日、朝のお散歩の後、
いつものアイコンタクトトレーニング。
まず、ウマウマ見せます。
嬉しそうにこちらを
見てます。
ウマウマを皿に載せて
待てします。
アイコンタクトして
しっかり待ってます。
お利口です。
本日は
ウマウマをおしりのポケットいれたまま
待てしました。
捜すような視線ですが、
取りあえずアイコンタクトしてます。
よしよし
待たされているうちに
限界となって
我慢できなくなったのでしょか
凄い表情で怒ってます。
いつでも待てるような優太になれば
それが優太のバーバへの
最高の母の日のプレゼントになるのでしょうけどねぇ。
今日のクラ与太は母の日に相応しい?息子に先立たれ母親に捧げる音楽です。
ジョルジュ・ビゼー 間奏曲
「アルルの女」組曲2番より
この曲は以前カルメン第3幕への間奏曲でふれた通り「アルルの女」はアルフォンス・ドーテの「風車小屋便り」の中に収められていた短編から著者自身による戯曲のための音楽です。パリのヴォードヴィル座の支配人をしていたカルヴァーヨから以前彼がテアトル・リリークにいた時に「真珠狩り」や「美しいパースの娘」を発注した縁もあり原作者にも紹介され、1872年に依頼を受け、26人のオーケストラのために全27曲の付随音楽として完成された。初演の日程変更や宣伝費の予算がなかったためもあり、戯曲自体が不評で、音楽も演奏されずにいて、その中の4曲だけ組曲に編曲したのですが、その他には多くの魅力的な曲・旋律があり、ビゼーの死後にギローがその内の3曲と、ビゼーのオペラ「美しいペルとの娘」からの一曲、メヌエットを編曲して第2組曲として発表されて組曲の第2曲がこの間奏曲です。アルルの女は、ヴィヴェットという許嫁もいるプロヴァンスの裕福な農家の息子フレデリはアルルの闘牛場で見かけた女性に虜になってしまう。しかし許嫁の献身的な愛によって結婚することを決意。しかし式の夜。牧童がしらのミティフィオがアルルの女と駆け落ちをする事を知り嫉妬に狂い、結婚祝いの宴が続いている中、機織り小屋の階上から身を投げ自殺する。そんな話です。世間によく聞く男と女の話ですね。私は舞台の違いこそありますが、マスカニーニのオペラ「カバレリア・ルスティカーナ」を思い出します。どちらも許嫁と母親が残されますね。マスカニーニのオペラでも美しい間奏曲がありますが、この「アルルの女」では劇音楽では第15曲目の導入曲、ギヨー編組曲の第2曲「間奏曲」も美しい旋律です。前者が1890年の作品ですから、此方が良い手本になったのかも知れません。曲は厳粛なハ短調の全奏で開始されます。その後変ホ長調に転調。アルト・サキソフォーンによって敬虔で清らかに歌われます。作曲者自身も気に入ったようでミサ曲の最後に詠われる「神の子羊(アニュス・ディ)」の歌詞をつけ歌曲とし、賛美歌としてクリスマスなどでもよく唱われます。息子に先立たれたローズを捧げる聖歌(スタバトマーテル)とも思えます。ハープも効果的に使われていますが、これはギローが加えたもので、彼の管弦楽法は熟達していますね。
今回も私のチョイスは、前回のビゼーと同じシャルル・デュトワ指揮 モントリオール交響楽団。バランスのよい響き抜群です。サキソフォーンが素晴らしいのですがクレジットを調べても解りませんでした。1986年の録音です。