マルプー優太と時々クラシック

還暦過ぎてはじめて犬(♂マルプー2015年元日生まれ)と暮らしはじめました。大好きなクラシックの与太話も

優太はモフモフ大好きです。クラ与太 ベートーヴェン ピアノソナタ「熱情」

優太地方は
寒い朝を迎えました。
最小限のエアコンは入っていても
やはり寒そうです。

おもちゃで
遊んでいても
ブランケットの
上が気に入っているようです。

バーバが遊ぼうとしたら
お散歩に出かけたいらしいです。

いざお散歩に出かけると
寒いのでそうそうに帰ってきました。
お部屋が暖かいので
御機嫌になりました。

やはりブランケットのうえが
気持ちよいようです。


お留守番も
ず~っブランケットの上で過ごしたいようです。
もう1枚新調しようかな

10月29日のEテレの「ららら♪クラシック」はベートーヴェンの「熱情」ソナタを取り上げていました。ゲストはピアノを3歳から習っていた乃木坂46のメンバー生田恵梨花10代のアイドル出演は珍しいですね。そこで今日のクラ与太はベートーヴェンのピアノソナタ23番「熱情」を取り上げます。
L.V.ベートーヴェン
 ピアノソナタ 第23番ヘ短調「熱情」作品57


このソナタは1806年の夏にハンガリーはブダペスト近郊のブルンスヴィク伯爵の宮殿で一気に書かれました。(他の説もあります。)伯爵はパトロンの1人でチェロの名手。彼の妹のジョセフィーネにピアノを教えていていた。そのレッスン中にジョセフィーヌに魅了されすっかり虜となりました。13通ものラブレターが残されています。しかし平民と貴族という身分の差もあり、二人が結ばれることはありませんでした。ジョセフィーヌは政略結婚をするのですが4年後に死別、ベートーヴェンは健気に支え続けました。彼女への熱い思いと叶わぬ恋の苦しみがこの曲に込められています。この時期はロマン・ロランが傑作の森と名付けた彼の創作活動が頂点を迎えたいて、ハ短調交響曲に取りかかっていて、例の四つの音からなる「運命の動機」はこの曲の特に1楽章で重要な役割を果たしている。出版は1807年でヴルンスヴィク伯爵に献呈されています。「熱情」と言う渾名は作曲家の死後1838年にハンブルグのクランツがピアノ連弾編曲版に際して名付けたまので本人は預かり知らないことである。らららクラシックでも詳しく触れラテいたのですが、フランスのエラール社の最新型のピアノを1803年に贈られていて5音だけ下に音域が拡大されたこの楽器の特長を生かしきっています。第1楽章 Allegro assai 12/8拍子 ヘ短調 ソナタ形式 静かなヘ短調の下降の付点リズムが鋭い分散和音から上行の分散和音を2回を2オクターブのユニゾンで繰り返しで始められ、C-D-Cという動機が組み合わされています。。三連符による運命の動機が顕れて緊迫を増します。第2主題は変イ調のドルチェ穏やか雰囲気ですが、第1主題の反転して作られています。激しい結尾楽句ののちアルベジョの連続する展開部は情熱的に繰り広げられフォルテッシモのクライマックスを迎えます。「運命の動機」で展開部は締めくくられます。再現部はハ音の連打ののって始まり規模の大きなものでピアノの鍵盤の端から端までを駆けめぐるアルペッジョ熱い音楽です。フィナーレは静かに弱音で閉じられます。第2楽章 Andante con moto 2/4拍子 変ニ長調 堂々とした穏やかな主題による3つの変奏とコーダからなります。第1変奏はシンコペーションが印象的。第2変奏は16分音符、第3変奏32分音符まで更に細やかに流麗になります。主題が穏やかに再現され、減七の和音で不安定なまま終わります。 第3楽章 Allegro ma non toroppo-Presto 2/4拍子 ヘ短調 ソナタ形式 2楽章からアタッカ(続けて)で演奏されます。強い減七の和音が打ち鳴らされ激しい音楽が目まぐるしく開始されます。幻想的な夢見るような穏やか部分を一瞬挟み激情の中、一気呵成にかかるように曲は進んでいき終結を迎えます。全曲を通して最小限の動機から成立して統一感の見事な作品に仕上がった押しも押されもしない名曲です。それだけ労作でもあったためにその後数年に渡ってピアノソナタに手を染め無かったほどです。
今回の私のチョイスはウィーン生まれのフリードリッヒ・グルダの演奏。録音は2回目の1967年です。タッチの強さとベーゼンドルファーの音色から紡ぎ出される血の出るような生身を感じる音楽です。ベートーヴェンへ真から崇拝している人にのみに可能な演奏です。YouTubeはアルフレッド・ブレンデルの1970年の録音を貼り付けておきます。均整のとれた懐の深い情感に富んだ演奏です。


ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調 作品57 《熱情》 ブレンデル1970

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