マルプー優太と時々クラシック

還暦過ぎてはじめて犬(♂マルプー2015年元日生まれ)と暮らしはじめました。大好きなクラシックの与太話も

優太とクラ与太、 ショパン「幻想即興曲」~「ゲスの極み乙女」

今日のクラ与太は、
フレデリック・ショパンが24歳の1834年に作曲され、35年にエステ候夫人に献呈された


幻想即興曲」嬰ハ短調 遺作作品66


NHK・Eテレの人気番組、「らららクラシック」では人気NO1となり今回番組取り上げられました。ちなみにゲストは元AKB48で現役の音大生松井咲子さん。


クラ与太的にも非常に議論百節の作品なので、
運動制限中の優太とYouTubeであれこれ聴きながら
オタクならぬご託を並べてみます。



まずは仲道郁代さんの演奏。
丁寧で細かいフレーズも丁寧に弾いています。
聴き馴染みのあるものです。
優太はそれなりにおりこうして聴いています。



なぜ、生前に出版されなかったか?この曲が議論される核心です。


番組で紹介された、友人のユリア・フォンタナによってショパンの意志に反して編曲出版されました。番組で取り上げられように、チェコ出身の作曲家・ピアニスト、モシェレスの即興曲やベートーヴェンの月光ソナタの3楽章に似ているので盗作疑惑を避けるために出版に踏み切れなかったという事です。ただショパンの作品については当時フォンタナ任せだったので、そのフォンタナが後に出版したことからも、私はこの説には疑問を持っています。


ショパンの自筆譜が長らく行方不明になっていたされてきたが、1962年にアルトゥール・ルービンシュタインが発見して、出版・演奏・録音しています。その後、様々な写し譜などともその版を検証をへて、原典版となっているようです。
ルービンシュタインの演奏もYouTubeにあり聴いてみます。


どの版による演奏かは確認がとれないのですが、アーティキュレーションや装飾音の扱い、変ニ長調の中間部のテンポにに明らかな近いが聴いてとれます。この方がダイナミックで聴き応えがあるとも言えますが、多少違和感もあります。
優太多少、難しい顔をしてます。


エステ候夫人に献呈してショパン自身によって写された楽譜による演奏なのでしょうか?


私的にはこの曲の出版を許されることがなかったのは
ショパンの恋愛事情が影響していると見ています。


肉食系女子の代表ジョルジョ・サンドとの関係が有名ですが、
その他マリア・ヴォジンスカ、コンスタンツィ・グワコフなど多くの女性との恋愛があり、


その中の1人との思い出の曲であった。
その思い出を大切にしたい。
そのために出版を望まなかったと踏んでいます。
少なくともショパンファンとしてはそう思いたいのです。


客観的に曲を見ると若書きらしいシンプルさがあります。
そこがピアノ学習者を中心にもてはやされる要因になっているのではないでしょうか?
勿論後年の作品ほど心の襞に染みていくような情緒の陰影に欠けるとも言えるのですが…。


  YouTubeをググっていたら今年の紅白歌合戦初出場で、
このマルプーブログ村でも人気ある「ゲスの極み乙女」の
「キラーボール」で間奏にこの曲がぴったりで感心しました。
才能あるミュージシャンはジャンルを問わず良いのものですね。

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