マルプー優太と時々クラシック

還暦過ぎてはじめて犬(♂マルプー2015年元日生まれ)と暮らしはじめました。大好きなクラシックの与太話も

優太の躾! クラ与太 ベートーヴェン 合唱幻想曲 作品80

優太です。

優太一家、日常の生活に戻っています。ただ、ジージは、天皇杯サッカーとか、箱根駅伝とか

ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートとか

撮りためた番組を見るのに忙しく、

優太と遊んでくれません。

で面白くなかったので、

ソファーで騒いだら

バーバに捕まりました。



ジージにSOSしようとしたら

事業団のニューイヤー駅伝見ていた

ジージが突然、

「優太お勉強だ。」

何があったのかと思ったら、

駅伝のコースに犬が飛び出してランナーと接触事故がおきたようです。

朝のお散歩で、マイペースの優太を心配したようです。でも「安心してください。」

優太は出来ますよ!




「優太、いつでも練習しておかないと、

いろんな事が起こるお外でも出来るようにしなさいね。」

「毎日欠かさずやろうね。」


今日のクラ与太も、やはり撮りためたNHKの番組で見た作品です。

ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン 合唱幻想曲 作品80


ベートーヴェンが1808年に書いた曲です。同年の12月22日のアン・デア・ウィーン劇場で交響曲5番ヘ長調(今の交響曲6番「田園」)や交響曲6番ハ短調(今の交響曲5番いわゆる「運命交響曲」)ピアノ協奏曲4番ト長調(非公開では演奏済み)と同じ演奏会で同様に初演されました。しかもトリ。最後を締めくくる作品でした。ベートーヴェンを代表すると言うよりはクラシック音楽の至宝の名曲を差し置いてトリに演奏されただけ作曲者にとっても意欲作だったのでしょうね。ただ初演は寒さの中暖房もなく、また演奏の質もリハーサル不足や演奏者の質の問題もあり大失敗となったようです。傑作の森と言われる脂ののりきった時期の作品だけに他の作品が評価されていく中、この曲は演奏会に取り上げられることも少なく、ベートーヴェンの作品ではマイナーな存在に甘んじることになりました。これは編成が、通常の管弦楽に、独奏ピアノ、独唱者がソプラノ2、アルト、テノール2、バスに四部合唱と大編成となっていてるにも関わらず、演奏時間がわずか20分やはり経済的にはペイしにくいのが最大のネックなのでしょうね。実演ではなかなか聴くことの出来ない作品となっています。しかし昨年、小澤征爾さんの80歳の誕生日を祝う、セイジ・オザワ松本フェスティバルでのコンサートで、小澤さんの指揮、斎藤記念オーケストラ、ピアノはマルタ・アルゲリッチさんの特別出演で演奏。これでこの曲の素晴らしさを生や放送で触れて再認識した方も多いのではないでしょうか。曲はハ短調、26小節のピアノ独奏から始まり、ピアノと管弦楽の掛け合いによる協奏曲風なよる変奏曲として進んでいくが、やがてハ長調に転じて、独唱者による四重唄、その後合唱に変奏曲の主題が歌われます。この詞は、詩人クリストフ・クフナーによるものとされているが、詳細は不明である。ただ内容的には第九交響曲のシラーによる「歓喜に寄す」と極めて類似しており音楽的な扱いもよく似ている。これは第九の下書き、いやプロトタイプ言うべき作品として評価すべきでしょう。規模が小さく、その割に多様な展開がありまとまりに欠けるなどと評するかたもありますが、意欲作として高く評価したい作品です。録音は流石に楽聖の作品でメモリアルイヤーの全集録音企画で多く素晴らしい録音があるようです。ポリーニのピアノにアバド指揮ウィーン・フィルや同じウィーン・フィルで、イエルク・デムスのピアノ、フェルディナンド・ライトーの指揮とかカタログでググったのでのですが、手持ちの1枚、フランツ・コンビチュニー指揮ゲヴァントハウス管弦楽団 ギュンター・コーツのピアノ、ライプツィヒ放送合唱団。これはコンビチュニーの芸術13枚組でわずか2700円の超お得ボックスの1枚です。ベートーヴェンとシューマンの交響曲全曲とかブラームス1番とか無骨で地味ながら粒ぞろいの珠玉の名演揃い。ドイツクラシック音楽の粋に触れてみたい方は、クラシック音楽若葉マークの方にも是非聴いていただきたい掘り出し物です。

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