優太にまた別れが!クラ与太 ビゼー 「暁」
優太昨日の夕方の散歩で
チョコちゃん家の前を通っても
車もない人もいないもちとんチョコちゃんも
ご近所の町内会の役員さんに聞いてみた
なんと、家庭事情でチョコちゃんご一家は
引っ越しなさったとのことです。
優太もジージも寂しくて
早めに帰宅です。
優太二度目の別れですね。
心なしか
優太は泣いてるように
見えます。
今朝の優太
不思議なポーズをしていました。
これは重要なお願いがある時に
します。
優太チョコちゃんに会いに行きたいようです。
チョコちゃん一家が落ち着いたら
会いに行こうね。元気らしいから。
今日のクラ与太は疲れた午後にちょっとだけ安らぎを感じたい時にピッタリの小品です。
ジョルジュ・ビゼー 無言歌「暁」「ラインの歌」より
ビゼーはその意志さえあればヴィルトーゾピアニストとして名を残せた思えるほどの腕前でリストにも絶賛されている。オペラ作曲家として成功することに拘ったためにピアノ作品はある時期を境に殆ど手を染めることはなかった。この曲集はビゼーが残した最後のピアノ作品集となった。ロマン主義の時代、ライン川は多くの芸術家に霊感を与えてきた。1812年に出版されたヴィクトル・ユゴーの「旅の覚書」などからこの流れが始まったとされている。1862年にドイツのバーデンで知り合ったフランスの詩人ジョセフ・メリーと知遇を得、その作品の「ラインの歌」から「暁」「出発」「ジプシーの女」「打ち明け話」「帰還」を選びそれぞれの詩からインスピレーションを得て6曲からなるピアノ小品集と発表した。作曲家自身「無言歌」と言う呼び名を与えるとされるが音楽的には具体的描写というよりは音響的な感覚を表現したものとされるが。詩の文学的な内容を音楽的な構成や奏法、テンポ、和声など詩の内容を想起されるものとなっている。どの曲も簡素で美しい旋律に満ちている。6曲の中でもこの第1曲「暁」は美しく易しい作品で、コンサートのアンコールピース等でも取り上げられ機会もあり知らずに聴いている方も多いのかも知れません。それ以上に日本のクラシックファンに聴かれているのはNHKFMの午後のクラシック番組「クラシックカフェ」の番組タイトルで演奏される曲として耳にしています。午後の木漏れ日のような柔らかなアルペジオに載って、美しい旋律が心地よく耳に語りかけます。番組のためのオリジナル作品とも思えるようなピッタリの曲です。シンプルなメロディーなのですが、心の琴線を捉えるあたり稀代のメロディーメーカービゼーの面目躍如です。本当は朝の曲なのに不思議でもあります。
今回私のチョイスは?というよりは録音は少ないのですが、チュニジア出身のフランスのピアニスト、ジャン=マルク・ルイサダの録音です。ルサダは1985年ブーニンが優勝を飾ったショパンコンクールで5位に入賞した経歴の持ち主ですが、一躍大スターとなったブーニンが実は顔だけと思ってしまうほどルイサダの紡ぎ出す音楽には深みがあります。その彼が専属だったドイツグラムフォンとの契約を終了し、ソニーに初録音したのが1987年のこのCDです。それだけ思い入れがあり音楽の持つ機微を余すことなく表現しています。