マルプー優太と時々クラシック

還暦過ぎてはじめて犬(♂マルプー2015年元日生まれ)と暮らしはじめました。大好きなクラシックの与太話も

優太、涼しくて元気はつらつ。クラ与太 シューマン 序奏と協奏的アレグロ 

めっきり涼しくなった優太地方
優太食慾もアップ
元気いっぱいです。

ウマウマさへ貰えれば
お留守番も
気分良く買って出る
優太です。

お留守番なら
高いところからの
あるちょっくです!

外も見張ろうとして
窓際にいどうしました。
ちょっとおすまししたので
望遠側にして1枚
小顔に撮れましたが、
前足太く写ったよ。

この秋天候が不順だったせいかもしれませんが「赤とんぼ」とんと見てません。これも気象温暖化によるのでしょうか?寂しいです。そんなわけではからずも「赤とんぼ」にちなんだ曲を今日のクラ与太でご照会します。
ロベルト。シューマン
 序奏と協奏的アレグロ ニ短調 作品134


シューマンガ43歳の1853年デュッセルドルフ時代に作曲した管弦楽伴奏付きのピアノ曲。ピアノと管弦楽の作品にはイ短調の作品54の協奏曲とト長調作品92の序奏とアレグロ・アパッショナートの2曲ある。序奏をもつ単一楽章で非常にピアノが技巧的に活躍するロマンティックにシューマンらしさもある秀作。ただこの曲をクラ与太で有名曲にしているのがシンプルで透明感ある印象的なモチーフが山田耕筰の「赤とんぼ」の旋律と極めて類似していることによります。このモチーフはドイツ民謡に基づいていると言う話が出ていますが、曲を特定されていず、似ている曲はドイツ以外にも何曲かあるようです。民謡というのはそんなものかも知れませんが。そのためもあって「盗作」とかの謎解きと解説でこの曲を取り上げられることが非常に多いです。このシューマン晩年の珠玉の名曲の真価が論じられないのは残念なことと思っています。曲は弦のピッチカートで開始され独奏ピアノ幻想的に語り出します。ほの暗い魅惑的なシューマンワールド繰り広げられます。情熱的にある時は感傷的に、すると天から啓示のようにモチーフが清く透明に顕れます。このへんの対比がモチーフを際ただせている言えます。このモチーフの出現によって曲調が一瞬明るくなりますが、また幻想的な世界に戻ります。オーボエでモチーフが唱われるときは若干哀愁を帯びます。このあたりが一番「赤とんぼ」らしく感じます。ピアノ独奏がロマッティック旋律を奏でていると思うとこのモチーフに突然変身します。イディー・フィックス(固定動機)と捕らえるとピアニストの中に夢の中に現る純朴な美少女とも思われます。クライマックス近く木管楽器で顕れる時は優しさも感じます。シューマンの幻夢の中でのクララをこのモチーフが顕しているとさえ私にも感じられます。皆さんはいかがでしょう?
今回私のチョイスはマレイ・ペライアのピアノ、クラウディオ・アバドの指揮ベルリンフィルハーモニックの1994年録音。 ペライアの美しいタッチと聴きものです。YouTubeではポルトガル出身のセケイラ・コスタによる演奏。ロマンティックな魅力み満ちています。多少ラフマニノフ的?これもありです。

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