マルプー優太と時々クラシック

還暦過ぎてはじめて犬(♂マルプー2015年元日生まれ)と暮らしはじめました。大好きなクラシックの与太話も

優太、大人はみんな忙しいのだよ。クラ与太 ヨーゼフ・ハイドン 交響曲「時計」


優太地方はマッタリとした春日和。

日差しにひかれるように

ワンコたちはお散歩を楽しんでます。

散歩さきでハッちゃんと一緒になりました。

ワンこらしながらも仲良く、

2匹チョコちゃん家まで、

チョコちゃん喜んで窓際でワンワン

まるでガラモンみたい。

でもチョコちゃんママがいないようで、

出てこれません。

 

そうチョコちゃんママは

きっと時計屋さんのお手伝いなのだよ。

忙しいのかな?


 

そう

ジージもバーバも

日曜出勤なんだよ。

優太、お留守番プリーズ。

 

優太は新しく犬ビス買ってきたのを

知っていたようです。

こうしてなにげない一日が始まりました。

 

今日のクラ与太は時の営みを感じる曲第2弾、
優太の一番のお友達トイプードルのチョコちゃんのママ飼い主さんの御実家は街の時計屋さんです。昔は何処の商店街にも時計屋さんがあり店に入るとフレンドリィではないが実直そのものといった迎えてくれたものでした。いかにもそんな家庭に育った実直そうなママにかわいがられているチョコちゃんは優太の良い先輩なのです。ゼンマイ式の掛け時計が壁一面に飾られ、バックケースには目覚まし時計、ショーケースには懐中時計に腕時計。それらがシンクロしていて規則正しいミニマム音楽に満ちている異次元空間そんな情景が思い浮かぶ曲を紹介します。

ヨーゼフ・ハイドン

交響曲101番「時計」ニ長調 Hob.Ⅰー101
ヨーゼフ・ハイドンは30年間ハンガリーのエステルハージ家に雇われ、副楽長から楽長へとコツコツと勤め上げた。3代の領主に仕えたが、アントン候、ニコラウス候の最初の二人は高い音楽的な教育受けていて理解のある上司だったこともあり、要求される水準も高いものがあり、楽団の質を向上に心を砕くとともに、職人的な作曲の技術力アップに磨きをかけることと成った。59歳の時に、ロンドンのザロモンからロンドンへの演奏旅行を持ち出し、彼がプロデュースする40人規模という当時としては倍の規模のオーケストラのための交響曲を作曲、演奏することになります。今までの作曲の技が得るべくパレットを得て開花したのがザロモンセットと呼ばれる交響曲集です。渡英も2回となり、このザラモンセットも2集となった。この101番の交響曲も2回目の渡英の際の曲で極めて完成度が高い作品である。初演は1794年3月3日の第4回ザロモン演奏会で行われている。1楽章ニ長調、アダージョの重々しいニ短調の序奏で始められ、ニ長調プレスト6/8拍子の主部がより快適に際だつ。3楽章メヌエット、特に中間部のパストラーレ風ソロフルートが印象的です。4楽章ヴィヴァーチェ、1楽章と同じような晴れやかで快適な曲。中盤の短調の展開からさらに華やかな音色となり、フィナーレへと一気盛り上がるが、静かな楽想が挟まれ、更に大演壇の終結。この終わり方ハイドンの独壇場かも知れません。
さて本題の2楽章、弦のピッチカートで奏されるスタッカートのリズムの伴奏が、振り子を思わせることから「時計」と言う愛称の因となっています。最もデジタル全盛の今日では考えられないことですね。このリズムに載って唄われるト長調のエレガントなプロムナード風テーマによる主題と4つの変奏曲とも解釈できます。テーマが楽器を変えて彩られて進行しますが、テンパニィの一撃と金管楽器が加わりト短調のオーケストラの強奏で力強く進んで盛り上がります。やがて嵐が過ぎ去ったようにテーマが戻ってきて木管楽器とヴァイオリンと絡みが聴きものです。なお、「時計」と言う愛称は19世紀になってから呼ばれるようになったものでハイドン自体はあずかり知らぬ事ではありま。余談ながら音楽時計の作品としてはこの曲の3楽章と99番の交響曲の終楽章から編曲をしています。
今回の私のセレクションは、フィレンツ・フリッチャイ指揮 RIAS管弦楽団 1954年録音のDG盤です。外連味の無い直球勝負の演奏。ハイドン作曲の技を味わうことが出来ます。

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