マルプー優太と時々クラシック

還暦過ぎてはじめて犬(♂マルプー2015年元日生まれ)と暮らしはじめました。大好きなクラシックの与太話も

優太、「こむぎちゃん元気かな?」 クラ与太 W.バード アヴェ・ヴェルム・コルプス

スマホのメールに
1年前の優太の写真が表示された。
やっぱり子供っぽいね。
懐かしいのでその時期の
ブログもみてみた。

そのころよく見ていた しのぶさんのブログ
昨年末から更新されていないな
優太より2日だけお姉ちゃんのおてんばのこむぎちゃん
お姫様のような可愛いあられちゃんのマルプー姉妹。
並外れたおてんばだったこむぎちゃんが印象的
最後の更新でパパさんのスマホを破壊していたな。
こんな子が優太のお嫁さんなら楽しいだろうと
思ってました。

立秋過ぎてもまだ暑い
優太地方。
でも地元TV局の気象予報士S氏
優太地方の夏はもうすぐ終わりらしい
もう少しの我慢だな。
夏も終わりとなると
人・犬恋しくなりますね。
お散歩はチャットすましても
アヘアヘな優太です。

ちょっとだけ
窓開けたら
風が入ってきて
ちょっとだけ涼しいですね。
カーテンに隠れて
隠れんぼしたいようです。

 
今日のクラ与太もルネサンス期の清らかな調べで残暑を涼んでみてください。
モーツァルトとフォーレと並んで3大「アヴェ・ヴェルム・コルプス」と呼ばれる曲です。
ウィリアム・バード 4声のアヴェ・ヴェル・コルプス


ウィアム・バードは1543年生まれのルネサンス期イギリスを代表する作曲家で「ブリタニア音楽の父」と呼ばれて敬愛されている。父は王室礼拝堂にの音楽家としてメアリー1世に仕えていたトマス・バード。20の頃から教会のオルガン奏者兼聖歌隊長に就任するなど活躍し1572年にはトマス・タリスと並んで父と同じ王室礼拝堂のオルガニストに就任している。当時イギリスではイギリス国教会とカトリックがどちらも信仰されておりメアリー1世はカトリックを養護することもあり、バード自信はカトリック教徒であったが、エリザベス1世の庇護をうけるなど一時は国教忌避者リストに載るなど弾圧されそうになることもあったが王立礼拝堂のメンバーとして活躍している。その作品で優れているのはラテン語によるミサ曲やモテットで特に3声、4声、5声のためのミサ曲はルネサンス期を代表する宗教音楽とされている。モーツァルトの同じ「アヴェ・ヴェル・コルム」を取り上げた時に触れた通りカトリックの聖体賛美歌である。宗教改革に対抗するためにカトリック教会の自己改革を図るため教皇パウル3世によって招集された「トリエント(現在のイタリアトレント市)の公会議」で典礼に取り入れるよう制定されたものです。歌詞は下記の通り。


Ave verum corpus natum de Maria Virgine.
Vere passum immolatum in cruce pro homine:
cujus latus perforatum fluxit aqua et sanguine.
Esto nobis praegustatum mortis in examine.
O Iesu dulcis,
O Iesu pie,
O Iesu Fili Mariae. Amen.


めでたし、処女マリアより生まれ給いし
まことの御体
まことに苦しみを受け、人のために
十字架上に犠牲になられ
その脇腹は刺し抜かれ
水と血を流し給えり。
われわれのために先んじて
死の試練にあずかれせ給え。
(小林緑訳)


曲は対位法に乗っ取って定石通り進むのですが、シンプルなテキストだけに各声部の掛け合いも自然に解け合い空間で響きあいます。特に後半のソプラノやカンターテナーで歌われる第1声部と他の3声部と掛け合いが清く響きあうのが見事です。1605年に出版された「グラドゥアリア集の」第1巻に収まれています。カトリック教徒としのバードの信仰の篤さを感じさせる曲と言えます。


今回の私のチョイスはイギリスのヒリアード・アンサンブルの演奏。録音は1983年。彼らのルネッサンス期の音楽は素晴らしいが特にお国ものだけに共感に溢れていて絶品。
ディヴィッド・ジェームスのカウンターデナー、ポール・エリオットとライ・ニクソンのテナー、ミハイエル・ジョージのバス。YouTubeではキングズ・シンガーズの演奏を張り付けて置きます。キングズ・シンガーズはイギリス、ケンブリッジのキングズ・カレッジの学生によるア・カペラグループの草分け的存在。レパートリーの幅広さは驚異的ですやや現代的でテンポが遅いのが気にならないでもないのですが聴きやすい良い演奏です。


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