マルプー優太と時々クラシック

還暦過ぎてはじめて犬(♂マルプー2015年元日生まれ)と暮らしはじめました。大好きなクラシックの与太話も

優太、早起きは? クラ与太 モーツアルトフルート四重奏曲1番


優太地方、今朝も秋晴れ。
かみさんが早番のシフトだったので、早起き。
お散歩に早めに、出発


コスモスやらマリーゴールドも綺麗に咲いている団地のメインストリートを通って、一路政宗にぎわい広場まで。消防の前まで行くと見慣れたチョコレートのトイ・プーがママと広場でお散歩中。さっそく広場で合流。まず優太はチョコちゃんに挨拶。チョコちゃんママに良い子、良い子してもらってまんざらでもない様子。そのうち町内会のワンコでドッグランにでもいって、後は芋煮会でもと言うことになった。楽しみ。優太地方はBBQより芋煮だね。でも山形と違って牛肉じゃなくて豚、でも杜の都と違って豚でも味噌でなく醤油味。でもこれが良いんだなぁ~。



今日のクラ与太は、
W.A.モーツアルト フルート四重奏曲 1番 ニ長調 K285


モーツアルトが21歳の1777年にパリへの演奏旅行の途中、当時最高のテクニックを誇るマンハイムのオーケストラを訪ね、フルート奏者j.B.ヴェンドリングと親交を結び、豊かな商人でフルートを嗜んでいたF.ドゥジャンとも知己となり、彼からフルート協奏曲3曲とフルート四重奏曲を数曲書くように注文を受け書いた作品群の1曲。総額200フローリンの約束であったが、モーツアルトは協奏曲を1曲書き下ろし、四重奏曲を3曲書き上げたが後は編曲で間に合わせたため99フローリンが支払われただけであったらしい。そんな経緯もあり、フルートが嫌いで「我慢できない楽器のための作曲」との親当ての手紙があるが、本当にフルートが嫌いなのではなくこの件で嫌気が差していたのではと私は思っています。なぜなら、フルート協奏曲1番やこの曲が素晴らしく、フルートの音色を見事に生かしていて楽器への愛情が感じられるからです。しいて言えば「いやよ、いやよも好きのうち」かな。
闊達でフルートが縦横無尽に吹きまくる1楽章、弦のピッツィカートにのって叙情纏綿たる旋律がフルートが奏でる2楽章、続けて天真爛漫な3楽章が演奏されます。まとまりもあり完成度も高く4曲中よく演奏されてきています。
しかし私の世代にとって特別な作品として好まれるのは、1970年のアメリカ映画「ある愛の詩」 「愛とは決して後悔しないこと」の台詞が一世を風靡しました。ライアン・オニール演じる大富豪の息子オリバー・パレットが、アリ・マックグロー演じるジェニーに巡り会いやがて…。冒頭で主人公の台詞「ジェニーが愛したものは、モーツァルトとバッハ、ビートルズ、そして僕…」 映画ではジェニーが大学で演奏するシーンにこの曲の1楽章が印象的に使われています。音楽担当は当時飛ぶ鳥を落とす勢いのフランシス・レイの音楽があまりにも甘味過ぎて私は食傷気味だったのですが、この曲が見事に調和していました。


今回のお勧めの盤は
 フラウト・トラヴェルソ 有田正広 ボッケリーニ弦楽四重奏団


1989年オランダでの日本人演奏家による録音。フラウト・トラヴェルソはフルートの前身。弦もバロックヴァイオリンなど古楽器使用で、古雅な響きが魅力的です。映画は古楽器ではなかったのですが、イメージがかぶるのでこの演奏が一押しです。ただ名曲だけに種々な名演が在りますのであれこれ聴いても宜しいかと思います。

優太一旦停止守ります。 メルカダンテ フルート協奏曲2番

皆さんシルバーウィーク最終日。楽しんでいますか?
優太一家はもはや今日から平日モードです。
でいつものように起床して、いつものように朝食を頂いて、
出勤時間が遅い私が優太のお散歩のお供をします。
で、今日は中古のコンデジ、オリンパスミュー850SWの防水カメラをプログラムを最新のものにしたり、バッテリー交換したり、XDだけでなくSDも使用可能のモードに変更したりありこれ出来ることをして、使用できそうになったのでテストを兼ねて散歩のお供に持ち出してみました。
ポケットインが出来てスマホより小さいのも魅力ですね。建設現場対応なので、ラフに使えますし、
正直言って、一時代前の機種だけに画質や使い勝手ではスマホのカメラに及ばないと思っていました。が、流石カメラメーカーの商品だけに、描写に味がありひと味違いますね。
後は使い手の技術だけでしょうな。


優太このパンダのストップマークを見つけると自分で停まって待っています。
感心、感心。


室内ではフラッシュ・モードが初期設定だったので、
優太ビックリしてますね。ごめん。
でもキャッチライトで綺麗で、けがの功名(爆)


今日のクラ与太は、
サヴェリオ・メルカダンテ フルート協奏曲2番 ホ短調
メルカダンテは1795年イタリア生まれの作曲家。ロッシーニとヴェルディとの間の世代で、当代の売れっ子作曲でした。 数多くの作品を残していて、代表曲は「ウェスタの巫女」 日本ではあまり知られていませんが、イタリアではそこそこ上演されているようです。
逸話では若いヴェルディの人気が高くなって自分の地位が脅かせるを気にしていて、それなりの妨害行動をとったようですが、それが裏目にでてヴェルディの評価が定まるにつれて、彼によってオペラを演目リストから削除されることも在ったようです。
作風は当時の聴衆の望みに応えたもので、甘味で美しく優麗な旋律が魅力的です。20代に書かれたこのフルート協奏曲2番も例外でなく、美しくドラマティックなオペラを凝縮して書かれた幻想曲といった趣です。2楽章などまるで名アリア。腕に覚えのあるフルーティストにとってその技巧を見せつけるのにも絶好のフレーズもたっぷりと織り込まれています。リスト編曲パラフレーズの各曲やパガニーニの1番のヴァイリン協奏曲などと同趣向の間違いなく楽しんで堪能できる名作品です。


本日の盤はスイス出身のヴェテランフルーティスト、グラーフによる瑞々しい演奏。
飄飄と吹き、安定したテクニックも見事です
フルート ピーター=ルーカス・グラフ
ブルノ・ジュランナ指揮 パドヴァ・ヴァネト室内管弦楽団



優太初陣。クラ与太 吉松隆 優しき風のロンド

かみさんと私のスケジュールが空いた!
「じゃぁ~杜の都にでも行くか。優太お留守番してね。」
「杜の都は今嵐で危険でござる。優太と一緒にゆるりとお願いいたしまする。」
「嵐とな。それじゃ優太と平田と出陣じゃ。優太、初陣じゃな」
と言う次第で、自称広さ日本一の「平田ドッグラン」へ出かけてきました。
優太地方からは福島の中心部からは反対方角、ショッピングモールの付近の渋滞を気にしたが。
スムーズに約40分で到着。でも途中から山道の行軍。難敵。
約1万平米の巨大な山城「平戸ドッグラン」。その広さにしては駐車場は狭い。
木戸銭を払う事とすると、お代は見てのお帰りとのこと。
駐車場からは急坂を登り切らねば着かぬ。が、優太早くもギブアップ。だっこモード。
やはり、修行不足か!
で戦場もとい、ラン到着。優太武者震い。
先客はビーグル?1歳ちょっとらしい。


早速、優太は仁義をきる。
よし、よしと迎えてもらったような…


優太は後ろに回ってクンクンモード。
と、ビーグル逃げる。逃げる。凄いスピード。
優太果敢に追う追う。フェンスに追い詰める。
と思ったらビーグル反転して、優太を追い始める。
優太慌てて逃げる。逃げる。全力疾走。
が、ついに追いつかれ体当たりされ、宙に。
どうにか無事着地し難を逃れたが。完全に固った。
で回収して、かみさんにだっこされた。
その後は隣のゾーンに移ってまったり、心的リハビリウォーク。
なんと言っても巨大な「平田ドッグラン」その一面を貸し切り状態。
広さをもてあましながらまったりと1時間ちょっと楽しんだ。
優太地方も田舎だが、ここは秘境一歩手前。と言っても高速のICから10分くらいで着くのが不思議なくらい。
秋風が心地よく人間二人と犬一匹癒されました。
ワイルドだけれどそれで良ければお薦めのドッグランです。
もっとも優太地方からはここしかドッグランがないんだけれど。


その後優太地方唯一のドッグカフェ「HAPPY seed」で
遅めのランチ。
ついでに優太に1着選んでみました。
似合いますか?


本日のクラ与太は 
吉松隆 プレアイデス舞曲集Ⅶ 作品76より 優しき風のロンド


僅か2分ちょっとのピアノ曲です。作曲家の吉松氏は私と同じ1953年生まれ、中学生の時に音楽に目覚める、しかし大学受験では工学部に入学。吉松氏はクラシックに限らずエマーソン・レイク&パーマーやピンク・フロイドなどプログレッシブなロックに傾倒していました。音楽への思いが募り大学を中退、ロックなどの音楽に参加しつつ、難解で前衛のための前衛に走る「現代音楽」に異を唱えて、無調音楽でなく、調性をふまえたシンプルで印象的な音楽を書き続けています。ポピュラリティ(大衆性)と芸術性の両立を目指しているわけです。
1986年から彼のライフワーク的に書き続かれているピアノ曲集がプレイアデス舞曲集。プレイアデスは日本名では「すばる」、牡牛座の中七つの星からなる星座(某自動車メーカーのエンブレム)。作曲者が言うとおり、7つに星にちなんだ色々な旋法、7色のリズムなどによる「現代ピアノのための新しい形をした前奏曲集」としてバッハのインヴェンションへのオマージュとも言える7つの曲から為る作品集です。現在では9集までの録音が田部京子さんの演奏によって手に入ります。
この作品集は一回触れただけでも、脳裏に記録され、頭の中で何らかの拍子に突然鳴り出します。ちょうどドッグランで私の中では「優しき風のロンド」が鳴っていました。


 ピアノ 田部 京子 録音2001年 ヨコスカ・ベイサイドポケット DENON盤