マルプー優太と時々クラシック

還暦過ぎてはじめて犬(♂マルプー2015年元日生まれ)と暮らしはじめました。大好きなクラシックの与太話も

爽やかな秋空の下優太は、 クラ与太ブルックナー交響曲7番

シルバー・ウィークまっただ中皆さんはいかがお過ごしですか?
優太地方、秋らしい爽やかな朝を迎えました。

決して休みではない優太一家ですが、早起きは三文の得を狙って朝の時間を有効に使います。
「優太散歩今日も行きたいでしゅ。」シッポワイパーにして抱きつい来るので、
はやばやと食事を済まして、お出かけしました。塩野川の遊歩道から、団地の外周道路を回ってみました。コスモスが綺麗で写真を撮ろうと思ったのです、
「ゆっくり歩いたら優太の運動になりましぇ~ん。」
すたすた歩こうとするのでするので、なかなか思うようになりません;;
で団地内に戻るとワンコ居る家の前は小走りになってしますので、ついジョグペース。
私のトレーニングにもなりました(爆)


と言うわけで帰ってすぐお礼を、これをあげました。

PETKISSのガム、

最初は戸惑ったようで警戒したのですが、

「すぐに獲物ゲット。さわらないで、僕のもの。」

本日のクラ与太は アントン・ブルックナー 交響曲第7番ホ長調

昨日のクラ与太で取り上げたブラームスの交響曲第3番とほぼ同時期にブルックナーによって作曲された作品。昨日の話題となった映画「さよならもう一度」で 主人公の女性をブラームスの作品の演奏会でデートに誘い成功するのですが、このブルックナーなら失敗しその時点ドラマもジ・エンドだったのでしょうね。と言ったネットの書き込みを多く見かけますが、女子に好まれない作曲家ベストテンと言った企画なら間違いなくダントツの一位を獲得すると思われます。一方クラオタにはもはや神の存在で、朝比奈隆氏やら チェリビダッケ氏の演奏などそれぞれの新派による論戦も盛んでクラオタの踏み絵的領域なので、賢明な婦女子はさけるのかもしれませんね。
その中ではこの7番はロマンティック題された4番とともに親しまれており、この7番は初演の時からのブルックナーには珍しい人気曲です。
 ヴァイオリンのトレモロによる、いわゆる ブルックナー開始で始められホルンが奏でる主題が流れたときから壮大なアルプスを思わせるブルックナーワールドに導かれます。二楽章は極めて荘厳な音楽で、尊敬するワーグナーの訃報によってその追悼が込められたコーダを書き足しています。極めて歯切れの良い第3楽章が続きます。終楽章もリズミックな主題と穏やかなコーラルの主題からなるソナタ形式。ただこの終楽章はすっきり纏められていた。私などはちょうど良いのですがブルックナー党には物足りないらしく評価を下げる人も多いようです。
私が昔から聴き馴染んでいる音盤は
ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮 チェコ・フィルハーモニー 1967年
マタチッチはN響にたびたび登場して耳にする機会も多かっため親しまれてますね。
豪快曲の運びと美しい弦の響きで堪能できます。

爽やかな秋の日にぴったりでしょう。



優太の体内時計は? クラ与太 ブラームス交響曲3番

シルバー・ウィーク突入、皆さんはいかがお過ごしですか。
残念ながら、優太一家は休みではないのですが、それでも朝の時間にはいつもよりず~と余裕があり、まったりゆったりしようと企んでいたのです。
が、けたたましい優太の一声で
いつもの朝だ元気だモードへと一変しました。
ゲージを開けてやると、シッポプロペラ全回転、かみさんと私の間の超高速シャトル便。
ひとしきりすると今度はトイレシートにいちもくさん。スッキリするとまったりとふせ。
どうやら優太の体内時計は正確無比。融通はきかないようだ。
朝食の準備に掛かるとまたいつものように早くしろと新たな要求。
一番先に準備してやるといつもの爆食い。
優太にとってはいつもの通りが一番安心なのでしょうね。
と言うわけで優太長めの散歩を秋空のもと堪能しましたとさ お終い。


今日のクラ与太は ブラームス作曲交響曲3番 ヘ長調 作品90


 
1883年温泉地のヴィース・バーデンで比較的短時間に纏められたヨハネス・ブラームス作品。当時50歳の彼は一回り程年下のアルト歌手ヘルミーネ・シュピースと恋愛関係にあり、この曲をロマンティックなものにしていると思われます。ヘ長調の曲ですが、冒頭にヘー変イーへというヘ短調の音型が現れ全曲を支配しています。これがモットーと言われていて「自由だが喜ばしく」を意味していると伝記では述べられています。終楽章ではこの音型がヘーイーへとヘ長調として締めくくられます。また各楽章が静かに終了するのもこの曲の特徴となります。この辺りがクラオタの中で人気を二分し好き嫌いがはっきりしている原因かもしれません。
クラ与太は、この曲で最も知られているのはポコ・アレグレットの第3楽章、ロマッティックな旋律です。 フランソワーズ・サガンの「ブラームスはお好き?」を「さよならをもう一度」という題で映画化し、その音楽を担当したフランスの作曲家ジョルジュ・オーリックが全編わたり何度もこの旋律を使いこの映画のムードをいやが上にも盛り上げています。ちなみに主演がイングリッド・バーグマン、若き恋人がアンソニー・バーグマン、敵役がイヴ・モンタン。トップスターの競演でヒットしない方がおかしいですね。
そのおかげでこのメロディーはある世代にとっては最も知られたブラームスになっています。オーリックは音楽史ではフランス6人組とも称される大物作曲家のですが、ブラームス相手では好き勝手にもできず、敬意を払って原曲を大事に扱ったのも成功の秘訣かもしれません。で、映画ではホルンが奏でている印象に残るのですが、原曲では再現の一回だけがホルンの出番です。この辺奥ゆかしいところがブラームスの魅力なのかもしれません。
今回お勧めはヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー
1988年録音のDG盤。晩年のカラヤンにも賛否が在りますがこの曲はかえってマッチしいると私は思います。そして何よりホルンが凄い。それだけも私はこの盤を選びます。

優太お陰様で元気になりました。クラ与太 ショパンピアノ・ソナタ3番

優太お陰様で元気になりました。
温かいコメントいただきましてありがとうございます。

もう、うんPもしっかりして、爆食いも復活です。


「優太、写真撮るから、元気な姿見せて。」
「じゃ~、立っちして撮って下しゃいな。」
私の膝に手をついて立っちしてじ~っとしている。
しゃ~ないので希望の通り撮りました。
説明なしでは姿が解りませんね。下のピータイルの感じでちょっと解るでしょうか?



前には怖じ気づいた、固い骨のおもちゃにも果敢に挑んでます。
というか食いついたらうまうま以外は頑としてはなしません。



優太も元気になったことで、少しはゆったり音楽も聴けました。
クラ与太もちょっと長目の曲
 フレデリック・ショパン ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 作品58
 


クラ与太に取り上げるまでもないピアノソナタの最高峰の一曲でしょう。
ショパンが34歳の時に当時の恋人、作家ジョルジュ・サンド所有のノアンある古城で作曲されました。
前作の2番が「葬送行進曲」を寄せ集め的に仕上げられたのに対して、4楽章を統一感ある作品として書かれています。
1楽章は印象的な第1主題からいきなり始められ、優しく甘美な2主題が絡み合う見事なソナタ形式。
しかし再現部で第1主題が演奏されないのが特徴的です。
2楽章はスケルツォ、急速に動き回る主部と中間部ロ長調のコラールの見事な対比はショパンの真骨頂。
3楽章はノクターン風な3部形式による歌謡楽章。モノローグの助奏の後にポエティックなメロディが現れます。中間部は嬰ト短調から変イ長調と異名同音の転調の妙でさらに叙情深くつい惹き込まれます。
4楽章、ドラマティックなロンド。ロ短調の力強い和音で始められ、フィナーレはロ長調の明るいコーダで結ばれます。
秋の夜を楽しむのにぴったりの作品です。おいしいお酒があればさらに楽しめるでしょう(爆)


与太に取り上げたのはこの曲の3楽章が、1980年代TBSの怪談風の現代設定のドラマ。
いわゆるゾクゾクとする場面のBGMで使われていたのが印象に残っています。
多分、主演女優は宝塚を退団されたばかりの方(凄い美人だった)でした。が、正確な記憶が抜け落ちていて、どうググってもなかなかヒットしないのです。何か情報お持ちの方お寄せいただけないでしょうか。


名盤も多く、好事家でも議論されることも多いのですが、
ここはエクスタシー満載の マルタ・アルゲリッチ 1967年録音のDGをお薦めします。